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- Re: RPKG〜ロールプレイングクソゲーム〜【コメください】 ( No.1 )
- 日時: 2013/06/21 16:36
- 名前: 猟之 ◆v/rTh0HxaQ (ID: HhjtY6GF)
※台詞だけで繋がる場面が多いです。許して下さい※
第一章・え? 俺、勇者…?
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あっ、どーも初めまして! クラマって言います!
犬派か猫派かって言われたら、猫かな? え、なんでって? それは〜…
「今まさに犬に追っかけられてるからだよおぉぉぉお!!!!!」
ここは森の奥深く…一人の青年は大きな野犬、十頭から猛ダッシュで逃げ回って十五分は経過したであろうか。
事の発端は、数日前に遡る………__
*
ペテン王国、城内にて……__
「国王ーーーーー!!!!!」
一人の家来の青年は、大きな扉を開けるや否や息も絶え絶えの様子で膝に手をついた。
「あ〜? んだよ騒がしいな家来の分際で」
「ちょっと国王! 格闘ゲームばっかりやってないで話を……__」
『フルコンボだドン!』
「太○の達人かよ!! って嫌々そういう問題じゃなく!!」
段差の高い場所に設置された玉座にどっしりと座り、ゲーム機を持つブロンド髪の何故か男爵の様に付け髭をつけた青年は、横目でちらりとは見たもののすぐにゲーム機画面に目線を戻す。
「はぁ、全く…事態は大変なんですよ! 姫が拐われたんですよ魔王に!!!」
「…………ふぅん」
「……え、あ、はい…って、あれ!? え!?」
「姫ってほら、あいつだろ? あいつの事だろ? で?」
「そうですメル姫ですよ!! 王として何か指示とかを…」
「ややややや、実際の所オレって死んだ親父の代理で国王やってるだけだし?」
「………………」
ここまでの会話で何処か茶番に付き合わされている気分になる。
「ほら、多分魔王が姫を拐ったのも多分国を滅ぼす為だろ? 多分勇者が行っても多分フルボッコにされるだけだ。多分。」
「『多分』何回言うんですか! それ国王が面倒臭いだけですよね!?」
散々に怒鳴り散らすと国王は、「はぁ、はいはい分かりましたよ」という表情を浮かべ、ゲーム機を閉じた。
「そこん所はお前等に任せるから、勇者の手配しろよ? 分かったなら帰れ」
「あの…いやそこが問題でしてね…あの、勇者、居ないんですよ…」
「は? だから手配を……__」
今度は国王が言い終える前に、家来はバッと顔をうつ向かせ口を開く。
「この前、他国軍が攻めてきた時に、全滅しちゃいまして……」
「……あーそう、じゃあお前勇者なれば?」
「…………はい?」
あまりに突飛な事をサラッと放たれた為、一瞬耳を疑った。
「だからぁ、お前が今から勇者になって旅出ればいいだろ?」
「はっ、はぃいぃい!!!!??」
*
書き溜め。