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Re: 【オリキャラ】RPKG〜ロールプレイングクソゲーム〜【募集】 ( No.16 )
日時: 2013/07/11 19:17
名前: 猟之 ◆v/rTh0HxaQ (ID: Yv1mgiz3)

「…………………。」
「…………………。」
両手を組んで眉にしわを寄せ、ベッドの上に座りそっぽを向いてからかれこれ数分。
あの後意識を取り戻した時には、カナは木材の椅子に座り頬を膨らまして「なによ」とふてぶて呟くとそっぽを向いた。
口も聞きたくないのはどちらも同じだ、我慢大会の様になっている。

先程から『タンタンタンタン』と指でテーブルを叩く音が聞こえて来るので非常に耳障り。
怒っているのか何なのか知らんがそろそろ文句を言ってやろうと後ろを振り返った時に、彼方から口を開いてきた。
「………さいっあく。もう看病なんかしてあげない」
見ると更に首を曲げて顔が此方から見えない様にし、ぼそっと呟いた。
「頼んでなんかいねーし………あ」

…先程から何か違和感を感じていた。

しかしそこまで気には掛からなかったので深くは考えていなかったが、それに気付き口をぱくぱくとさせる。
「何よ気持ち悪いわねぇ……ってちょっと聞いてるの?」
「……う……__くおう………__」
「はぁ? 何? くおう?」
カナは苛つき気味の顔を向け呆れた様に言う。
「こ、国王ぉーーー!!!!??」
「うるさっ……て、国王!? 何よさっきから……__」
「なぁなんかこういう、こんな形のあれ…モニター! 小型モニター!! 知らねぇか!!?」


そう、それは倒れた時以来顔を合わせていない国王、即ち唯一通信が出来る小型モニター。亡くしたとかなら大惨事だ。帰ってもシバかれるに決まってるヤバいヤバい…。
ベッドから立ち上がり床に着くと、手を動かしたりして必死に謎のジェスチャーをする。
「は? 小型モニター? 何よそれ……あ。もしかしてこれ?」
カナはテーブルに置いてあった黒く光った物を片手で取る。そうそれは、まさしく本物の小型モニターだった。
「それだぁーーー!!! 早く返してくれ!! さぁ!!!!」
大分焦った俺は手を前に出し叫ぶ。
「分かったわよ……__あ」
そう言い、渡そうとした時にカナは何か思い付いたのか怪しく微笑した。


「やめた、やっぱ返してあげない」
「はぁ!!? ふざけんな早く返せ……__」
その言葉で手を伸ばし奪い返そうとしたが、カナはそれを避け手を後ろにまわした。
「そもそもあんただなんて証拠ないし? 拾ったのはあたしだしね〜。許可取りなさいよ」
彼女はそう言うとにやりと黒い笑みを見せた。
先程揉めていたのだ、ここまで来るとこれを利用して謝れだとか土下座しろだとか言いかねん。ヤバいぞ……。

「あぁーもう! 証拠ってんならそれを……__」
「じゃあこうしましょ? 明日街で開かれる格闘技大会であんたとあたしが勝負よ! もしもあたしに勝ったらならこれを返してあげる!」
「は、はぁ!!!??」
見事に言葉を遮られ、そしてそれは驚愕的な内容であった。