コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 【少し】RPKG〜ロールプレイングクソゲーム〜【お知らせ】 ( No.37 )
- 日時: 2013/07/14 21:18
- 名前: 猟之 ◆v/rTh0HxaQ (ID: Yv1mgiz3)
「うぉおぉおっ……」
会場の後ろに設置された、電子掲示板の様な巨大のモニター。白い画面に突如と表示されたのは無数の黒い文字。よくよく見るとそれは参加者の名前の様で「77番・クラマ=ラングリッジ」ともあった。
「おいおい本当に大丈夫かよ……__」
今日でこの一言を何回唱えただろうか。
凄みのある力強い名前も見えるし(これはあまり関係ない)、離れた位置には「カナ」とも書かれている。
何故あいつだけフルネームじゃないんだ? そんな事を考えつつ、ふと思ったのだ。
「あれ……え、じゃあ…え?」
文字と文字が線で繋がれている。俺を元に辿ると、全く見知らぬ男に辿り着く。この調子で二回戦、決勝戦と続いていくのだろう。と、いう事は……。
「カナと当たる前に俺が落ちる確率があるっつう訳かよ……__!」
つまり一回戦で俺が負けるとカナの不戦勝となる。
元々あいつに勝てる自信等これっぽっちも無いがこれじゃ元も子もねぇよ…
駄目だもう負け明白だよどうするマジもう嫌だよ…そうだ!! きっとこれはあれだラッキーセブン的な! 77番いとか俺ツイてる〜! きっと出来るぜ俺なら…
『一回戦の最初は、エントリーナンバー1、ジェイムズ=バッドエンドvsエントリーナンバー77、クラマ=ラングリッジです。』
マジかぁあぁあぁあぁーーーー!!!????
いきなりかよ!? そういうパターン来たか!!
しかも相手の名前めちゃ怖いし!! バッドエンドとか嫌な結末しか見えねぇよ!!!!
『クラマ=ラングリッジさん? ステージへとお立ち下さい』
「う、うひゃいっ!!!??」
流れたアナウンスに反応し人混みの中で恐ろしく変な声を上げる。と同時に周りの人々は一斉に此方に振り向いた。
ガチガチかつ冷や汗かきまくりの体をぎこちなく動かし、四角く囲まれた会場の中心に着く。
相手を見るとそこには袖がギザギザに切れた黒ジャンを着て、大きなサングラスを掛けめちゃデカいライフルを肩に担いだ、赤髪のモヒカン巨体男。
その男を見上げながら恐怖で固まる俺を見てそいつは度々に舌打ちをしてくるし、何より俺を呆れる様に見つめる観衆の目が痛い。もう泣きたい。
女性観客から「うっわ何あのチビ…」「遊びなら帰りなさいよね」と散々な言葉が突き刺さる。やめてくれよ俺だって帰りてぇよ。カナもこの滑稽な姿を見ているのだろうか。
『それでは……スタートです!!』