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Re: 【コメ】RPKG〜ロールプレイングクソゲーム〜【ください】 ( No.49 )
日時: 2013/07/17 16:54
名前: 猟之 ◆v/rTh0HxaQ (ID: Yv1mgiz3)

『……で? 格闘技大会に出場して一晩中寝込んでた、と。お前の旅の第一目的何だっけ?』
「は、はい、姫を救う事です……__」
『じゃあなんで三日も街で時間費やしてるんだ? あ?』


格闘技大会も終了し俺達二人は意識も取り戻しピンピンしている。
何とか小型モニターも返して貰ったがその後がこのザマだ。
今カナの家の床に正座させられ、モニター越しに国王に説教させられている。

「……ねぇねぇクラマ、誰なのこのオッサン」
カナは俺の隣にしゃがみ、モニターを覗きこみ耳元で呟いた。
「いや……俺が使えてた城の国王。あとこの人18歳な」
「え、うっそ。髭ふさふさだったから…」
こんな付け髭に騙される奴が居たとは意外だ。


『で、クラマ。隣のは新しい仲間か?』
「いや、別にそういう訳じゃ……_」
「え、何々? 仲間集めしてるの?」
カナが話に乗っかって来た。これはマズい。
『おっ、何だクラマと一緒に旅する気あるか?』
「うーん、そこまでは無いけど。旅とかは悪く無いかも」
カナは少し顔を曇らせて顎に手当てたが、直ぐにいつもの笑顔に戻った。


『おぅそうか。じゃあ決まりだな「ちょっと待て待て待て!!? はぁ!? 何でそうなるんですか!!」
「何よ、不満あるの?」_
「ありありだよ!! 何でゴリラと共に旅しなきゃなんねぇんだよへぶしっ!!!???」
言葉をいい終える前にカナの握り拳が顔面にヒット。俺は床に倒れこむ。

「はぁ…全く! …あ!! そうだ国王さんだっけ? に決めて貰うのよ!」
「はぁ……? 何を「国王さん! あんこはこしあんが良いですか? つぶあんが良いですか!?」
カナはモニターを見つめ身を乗りだし叫んだ。その言葉に引っ掛かって俺は身を起こして負けじと叫ぶ。
「絶対こしあんですよね!!!??」


『……………………_。』
「こしあん!!」
「つぶあん!!」






『………あんこは嫌いだ』






……国王の言葉で一気に場が静まり返り、結局俺はカナと旅に出る事になったのだった。


第二章・飛び蹴り女と格闘技大会、完