コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 【コメ】RPKG〜ロールプレイングクソゲーム〜【ください】 ( No.55 )
日時: 2013/07/18 16:13
名前: 猟之 ◆v/rTh0HxaQ (ID: Yv1mgiz3)
参照: エラーで書いた文章がパァに……(涙)

>>45
まーそうですねー
クラマ「御先真っ暗だな」


* * *
第三章・釘バット魔女はサンキュッパ


「なぁ、本当に良かったのか? 着いてきて」
「もういいって言ってるでしょ! 全部吹っ切れた」
街と少し離れた森の、奥深く……_
俺達二人は次の場所を目指して何となく歩いている。

あの後、カナは旅に出る前に小さな墓の前に立って合掌していた。
話によると両親らしく、「亡くなったのよ、小さい頃。」と一言呟いた。
それは何時もの馬鹿煩く元気な声とはうってかわり静かに、そして背を向けていて表情は見えなかったが特に哀しい素振りは見せず、まるで書かれた文字を読むかの様に「無」と表現した方が良い言い方だった。

色々とあるのだろうが、過去を抉りだすのは此方しても少々心が痛いので深くは触れていない。まぁあいつの事だから教えてくれるなんて事ある訳……_


「ちょっとクラマ!! 聞いてるの!?」
「ひぃっ!!? なっなんだよいきなり!!」
「さっきさらずぅーっと声掛けてるんですけど!!」
咄嗟に後ろを振り向くと俺と少し距離を置きながら、腰に手を当て呆れ顔を向けたカナが居た。

「ってか何でそんな離れてるんだよ…置いてくぞ?」
「どうもこうも…下」
「下?」
カナは地面を指差し、ふと自分の足元を見ると……_



「うわああああああああああああーーーーー!!!!????」

その光景は驚愕的だった。
俺は今丁度崖の上に立っている。霧が掛かって良く見えないが、あと一歩進んだら完全に奈落の底へドボン。最悪なバッドエンドになっていたかと思うと恐怖心に煽られる…と言うかこの時点で凄まじい恐ろしさに地面に座りこんで超高速後退りをする。


「おいななななんでもっと早く声掛けてくれなかったんだよ!!」
「だからさっきからずっと声掛けてるっていってるでしょうが!!! やっぱあんた飛び降りなさいよ!!」
「んだとぉ!!??」


「……ん? 誰か居るの?」
俺達の変わらない喧嘩の間に、ふと一人の少女の声が聞こえる。
「珍しい人もいるのねぇ、この森に来るなんてー」
「えっ? えと…誰?」
その声の主は木の隙間から出てきた、小さな少女だった。

* * *
区切りが悪い…orz