コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 逆ギレマスカット【夏休み企画 開催中】 ( No.130 )
- 日時: 2013/08/01 20:15
- 名前: 冬の雫 (ID: JxRurJ5z)
◆これまでの〈ざっくり〉あらすじ◆
大地はバスケの試合の代理をすることになり、それを知った花は「優勝したらキスでもしてやるわよ」という発言をしてしまう。
(今の時点でその発言は舞透しか知らない)
一方ウサミミは、舞透に嫉妬を抱き、弥生についに告白をする。
ずっと昔から好きだったこと。
舞透じゃなくて自分に目を向けてほしいこと。
ウサミミに抱きしめられた弥生は……。
そんな感じの第9話!(←どんな)
★☆★
「………弥生」
名前を呼ぶ。
翔の腕の中にいる弥生は、「何?」と思ったよりは正常な感じで 翔を下から見た。
「…びっくりした?」
「……ううん。…不意を突かれただけ」
「………そうか」
先ほど急に抱きしめられて、急に告白されたというのに、うすいリアクションな弥生に翔は少しだけ驚いていた。
「……ごめん。本当は言わないつもりだったんだけど…。
弥生が、鬼灯にとられるのが許せなくて」
「…謝らないでいい。あと、あたしは舞透にフられたの。とられるわけないじゃん」
「そうだったな」
弥生が翔の腕の中で笑う。
それを見て、翔も少しだけ頬を緩めた。
「───翔」
「うん?」
弥生は、翔の制服をきゅっと握った。
何かを決意しているのか、何かに不安を抱いているのか。
翔には分からなかったが、とりあえず抱きしめる力を強くした。
「……あたし、翔が嫌いな訳じゃない。
───ありがとう」
そう言って、弥生が気の抜けたように笑う。
翔は「……それってさ」と眼鏡の奥で目を細めた。
「……告白の返事、Yesと受け止めていいよな?」
屋上の風が、二人の髪を優しく揺らめかせた。
★☆★
やあたくさんのマイハニー。
俺だ。(←大地です)
俺は高良に頼まれ、何故かバスケの代理をすることになってしまった。
…理不尽だよな?理不尽だと言ってくれ。
決してトラブルメーカーなわけではない。
……まぁここは置いといて。
本題。
俺はその…姫ちゃんのことが…その…アレなワケだが、それについて考えてみたんだ。
考えてみると……ひとつ、ある疑問がふいに浮かんだ。
告白って、いつすればいいの!?
俺は昔から告白というものをしたことがなく、いや、産まれてから一度もしたことがなく、告白というものをどうやって遂行させればいいのか検討がつかない。
……うーん、大問題…。
告白自体しない、という手もあるのだけれど、それは男としてどうかと思う。
…いや、確かに告白はあまりしたくないって言ったよ?(>>57参照)
でも、やっぱりしないワケにはいかないよな、って思って…。
……そこで、俺はある決心をした。
これはもう正解なのかわからないけど、この決心は、どうやら俺にとって大事な判断になるらしい。
───俺、宮本 大地は、バスケの試合で優勝したら姫ちゃんに
告 白
しようと思う。
なんか昔の少女漫画のベタはパターンに当てはまりそうだけど、俺にとっては結構重要。
…だって、告白する機会なんてそうそうない。
誰かに相談出来るわけでもねぇし、あ、マスちゃんがいるけど、実質恋のライバルになっちゃってるわけだし。
……これしか、ない、よね…?
…っと、いうわけで。
……姫ちゃんへの告白は、バスケの試合結果次第というわけになりました…。
(いや別に無責任っていうわけじゃないから!)