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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 逆ギレマスカット ( No.148 )
- 日時: 2013/08/04 20:29
- 名前: 冬の雫 (ID: JxRurJ5z)
【secret track -ダイチ-】
俺は昔から、女には飽きない方だった。
これは何回も言うのだが、告られて、適当にOKして。
だから本気の恋なんて、したこともなかった。
本気の恋を知らなかった。
…余談だが、俺には忘れたいことがたくさんある。
それは、昔───といっても中学のときなんだけど、俺は違う中学校のある女の子と出逢った。
その女の子はとても優しくて、俺はすぐに、ああ、この子とはやっていけそうかもな、と思った。
だからOKした。
そしたら少しして、向こうから別れを切り出されたんだ。
好きな人が出来た、って。
俺は本気で好きではなかったのだけれど、やっぱりそう言われるのは辛くて、声を絞り出して「うん」と笑った。
まぁ、その子の相手は今も知らないままだけど。
───そして、また少し時が経った頃。
その子が唐突に───この世を去った。
俺は偶然知ったそのことに、声が出なかった。
いや、出せなかった。
涙なんか出なくて、ただただ、何故かその子と付き合っていた名も知らぬ相手のことが気になっていた。
つまり、その子の彼氏。
誰かはわからないけど、きっと辛い思いはしているだろうな、と思った。
俺には涙を流せないけど。
俺の分だけ、その子の彼氏に、泣いて欲しいと思った。
───高校生になって出逢ったのは、マスちゃんと、姫ちゃんだった。
俺は姫ちゃんに恋をして。
それは叶わない恋で。
…でもまぁ、これが本気の恋だから。
その子───沖宮 結衣ちゃんのことは、忘れよう。
俺は姫ちゃんに恋をしてるんだから。
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