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Re: 白銀の巫女姫 【オリキャラ募集中!!】 ( No.18 )
日時: 2013/06/28 21:30
名前: シア (ID: 0cRf5/D/)

私は、ミラージュが作ってくれた粥を食べ、イアルと喋っていた。
「イル」
「ん?」
「私の…何処を好きになったの?」
「ゲホッ!!」
イアルは激しくむせた。
「ど、どこって………」
「私は〈忌まわし姫〉と呼ばれて、国の者からも嫌われてるのよ?何でそんな私をって思ったの」
イアルは、黙って私の言葉を聞いていた。
「フィ」
イアルは私の瞳を見ながら、言う。
「ただ、フィの性格とか、外見とかが好きじゃないってわけじゃないけど、俺が惹かれたのは、フィの姿勢だった」
「姿勢?どういうこと?」
「フィは、国の者からもどう呼ばれようとも、ずっと、前だけを見つめてきた。そんな姿に、幼い頃から惹かれて、いつしか好きになってた。文句一つ言わずにこの世で歩んで行くフィの姿に、その前向きな姿勢に、俺はいつしか、自然と惹かれていったんだ」
そう言うイアルの言葉に、嘘偽りはなかった。
彼の瞳が、それを物語っているから。
「ありがとう。教えてくれて」
イアルが机の上で組んでいた両手を、私は、両手で包み込んだ。
それ程までに嬉しいことであり、とても愛されているという思いが、強くなる言葉だった。
イアルに対しての愛しさを胸に、私は、イアルに微笑んでいた。