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Re: 白銀の巫女姫 【オリキャラ募集中!!】 ( No.22 )
日時: 2013/07/01 16:37
名前: シア (ID: 0cRf5/D/)

「嘘…でしょう?」
「あくまで噂だ。気にするな」
けれど私は、平常心を保って居られなかった。
私には竜の加護がある。
なのに、ナゼ、何故父君様は、ドラグーン隊の隊長を、私の護衛官にしたの?
私には、父君様の真意がつかめない。
どうしたら………。
どうしたら………いいのっ!!??
「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!」
「フィ!?」
「嫌ぁっ!!嫌よぉっ!!」
「フィ!!」
混乱に陥り、絶叫しながら泣く私を、イアルは、抱きしめた。
椅子に座って居た私を、腕を引っ張り、立たせて。
「大丈夫。だから、落ち着け」
「ぐすっ、ひうっ」
私は、泣きじゃくりながら、イアルの温もりを求めた。
この、私を縛る籠から、私を救ってくれそうな気がして。
「落ち着いたか?」
話すのが辛かったため、頷くことしかできなかったが、気持ちが落ち着いてきた。
「大丈夫」
「そうか」
そう言って、イアルは、私から離れようとするが、私は、もっとイアルの温もりを感じていたかった。
そのためか、私は、イアルのことを、強く、抱きしめていた。
「フィ?」
私の行動に、イアルは首をかしげて、顔を覗き込んできた。
私は、イアルの空色の瞳を見て、
「このままでいたい………」
かすれた声でいう私を、イアルは何も言わずに、ただただ、白銀の髪を、撫で続けた。
そのイアルの手の温もりが心地よくて。
私は、この温もりが好き。
心を落ち着かせてくれる。
私は、いつしか、イアルの温もりに包まれて、深い眠りについたのだった。