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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: しょうがないから忘れてあげる ( No.20 )
- 日時: 2013/07/14 09:51
- 名前: チャルトン (ID: tVNOFy45)
「ちょっと!小倉くん!!」
急に大きな声を出す愛奈。
「“私の”実衣菜にきやすく触らないでくれる!?」
「は?実衣菜は誰のでもねぇよ」
始まった。
二人の言い合い。
愛奈と永輝は顔を会わせると常にケンカをする。
「だいいち、実衣菜の目は赤くなってて痛そうなの!なんでかはわかんないけど」
うっ!!
それはもう言わないで……。
私はちょっと俯く。
「へぇ。おまえがそれ言うんだ?」
永輝はそう言いながら愛奈の方に歩き出す。
ボソッ
「なんで目が赤いか、おまえが一番わかってるくせに」
永輝は愛奈の耳元でなにかを言った。
私には聞こえなかった。なにを言ったのか。
その時の愛奈の顔は見たこともないくらい冷めた顔をしていた。
永輝は自分の席に行ってしまった。
意味がわかんない。わけわかんない。
話がわかんないんですけど?
「あ、そうそう!」
愛奈がさっきの顔は嘘なんじゃないかと思うくらいの笑顔で言った。
「お昼、これからは上村くんと食べることにしたの。」
うそでしょ?
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