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Re: しょうがないから忘れてあげる ( No.32 )
日時: 2013/12/18 17:47
名前: チャルトン (ID: mGXNpy6x)

第2話 ピンクの方が好きだけど君が紫が好きっていうから悪くないかなって思った


ラベンダーのいい香りが私からゆっくりと離れて行く。

………ラベンダーの香り

アイツと同じにおい。

里桜とはじめてしたキスの記憶が頭をよぎった。

だからだと思う。


離れた唇をまたふさごうとする唇を拒めなかったのは。


二度目のキスは目を閉じた。

場の雰囲気に…ラベンダーの香りに流されたんだと思う

それ以外に拒まない理由が思い浮かばなかった。




キーンコーンカーンコーン

ハッ

鳴り響くチャイム。
昼休みが終わった。

「もう昼休み終わりかよ」

永輝がそう言いながら寝転ぶ。

そんなに私…キス、してたの…?

「私、ご飯食べてない!」

「今から食べればいいんじゃねーの?」

「そ、そんなんじゃ次の授業遅れちゃうじゃ…ん」

真っ赤になっている顔を隠すように永輝の方をみないでそう言った。

「なに今さら真っ赤になってんの?てか、よく拒まなかったよな。殴ってくるかと思ってたのに」

真っ赤なのバレてる…!
は、恥ずかし!

「て、てててててゆーか!!な、なんで、き…キスなんて…!」

そう、それが一番気になってた。

場の雰囲気に流されたとか、二回も…いや、それ以上キスしてしまったことよりも、一番重要なところじゃないか。