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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: しょうがないから忘れてあげる ( No.34 )
- 日時: 2013/07/23 19:46
- 名前: チャルトン (ID: qiixeAEj)
「わかんねーの?好きってことじゃん」
さらっと言う永輝。
「う、嘘だ…!今までそんなそぶり見せてなかったじゃん」
「そーかぁ?めっちゃ見せてたと思うけど。」
「で、でも私は上村くんのこと好きだし…」
自分で言うのってなんか照れる…。
「知ってるし。さっきも言ったじゃん」
「え、なのに私のこと好きなの?!」
なに私自意識過剰発言しちゃってんの!
「そんなん、おまえだって一緒じゃねーか」
え……?
「石橋を想ってる光太郎が好きなんだろ?」
「あ……」
そう、だよね…
「ごめん……。」
「ハッ、なに謝ってんの」
永輝は笑いながらそう言った。
「いや、なんとなく?」
「疑問形で返されても。」
「それ、私が言ったセリフ!」
キーンコーンカーンコーン
二度目のチャイムがなった。
「あっーー!授業始まっちゃったじゃん!」
「だからサボればいいっていってんじゃん」
「私はそんなに不良じゃないの!永輝とは違うんだから」
「別に俺も不良じゃねーし」
「どっからどうみても悪そうだし!」
私は笑いながら言った。
「おまえのその笑ってる顔がいいんだよなー」
唐突にそう言う永輝。
『実衣菜の笑ってる顔が俺は好きなんだよなー』
里桜の言葉と重なっ…た。
「わ、私…永輝のこと別に好きじゃないんだけど」
「どーしたら好きになってくれるんですかー」
棒読みで言う永輝。
「え…そんなこと言われても…。あ、でもその前髪は切った方がいいな」
私は永輝の長い前髪を触った。
うわ!
サラサラじゃん!
私よりサラサラかも…
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