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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: kiss or friend 〜ラベンダーのクチヅケ〜 ( No.95 )
- 日時: 2013/11/17 17:41
- 名前: チャルトン (ID: kcj49vWg)
「永輝ー。できたよ。」
できたてほやほやのお粥と買ってきたフルーツを持って行く。
シーーン
永輝からの返事はない。
「永輝?」
ソファーにはぐっすりと眠る永輝の姿。
近くにある机にお粥とフルーツを置いて永輝の近くへ。
やっぱり…まつげ長いな。
肌もきれい…。
私はそっと永輝の頬に触れる。
あつ…。
ごめんね、永輝…。
私のせいで…
あどけない姿の永輝を見ていると胸がキュッと締め付けられた。
「……実衣菜」
え?
ふいに永輝が呟いた。
「永輝…?」
やはり永輝からの返事はない。
「寝言…か。」
頬が緩んだ。
寝言で私の名を読んでくれるなんて…
「どんどん…好きになっちゃうよ…」
永輝が起きない程度にそっと呟いた。
「……ん」
永輝がゆっくりと瞼を開ける。
「お、おはよう、永輝!お粥できたよ」
さっきの、き、聞かれてないよね!?
「ああ、さんきゅ…」
永輝はダルそうに体を起こす。
「まだ少し熱いかも…。」
永輝はお粥を口に運ぶ…
お、おいしい…かな?
ぱくんっ
「ど、どう?」
熱そうに食べる永輝。
だから熱いって言ったのに。
「…ん。まあまあ、かな。」
「え、まあまあ?美味しくないの?」
「美味しくないわけじゃない。でも、今まで食べたヤツと比べてどうかと言われると…」
「な、なにそれ!」
笑ってそういった。
永輝の言ってることがなんか可笑しくて。
「…まぁ…ありがと、な。」
熱で赤くなっている顔がさらに赤くなったのがわかる。
「どーいたしましてっ!」
それが嬉しくて、また声のトーンがあがった。
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