コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

. ( No.27 )
日時: 2013/07/26 17:23
名前: 〒... しあち。 ◆InzVIXj7Ds (ID: n6vtxjnq)





「お嬢さん、こんな夜遅くにどうしたんだい? 一人じゃ危ないよ?」

「ご心配ありがとう。私には目の前にいる人の方が危ないと思うけど?」

 中々寝付けなかった私は、気分をスッキリさせようと浜辺へ出ていた。
 そこへこの男、隆博がやってきた。隆博は「酷いじゃないか」と笑いながら返した。

「で、何してたの?」

「ただ海を眺めていただけ。眠れないのよ」

 その言葉を聞いた隆博は一瞬考えた素振りを見せ、「じゃあ……」と提案をした。

「俺の肩貸すから寝なよ」

「……何もしない?」

「ホント酷いな。……それとも何かして欲しい?」

「馬鹿言ってないで。明日早いんだから。というより場所考えて」

 冗談冗談などと言っているが、目が本気だ。
 本当にどうしようもない男。油断も隙も無い。


▽ ▲


 暫く黙っていた。これといって話題も無かったから。
 どれくらい時間が経ったのだろう。長居し過ぎたかな? と部屋へ戻ろうと立った瞬間——。

「……これはどういうつもりなの?」

「んー? どうもこうも無いよ?」

 嘘。今、私は隆博に腕を引っ張られ、そのまま胸へダイブ。
 私が言葉を発するより先に隆博が発した。勿論抱き締めたままで。

「目、隈出来てる。明日仕事で早いんだろう? 無理しないで」

 私の目を優しく触りながらそう言う隆博。
 その優しい声色が疲れている私には心地良く響いて。

「じゃあ一緒に寝るか」

「何もしない?」

「あぁ、何もしないよ」

 今度こそそれは優しい、少し心配の色を帯びた目だった。


(ただ、キスはするけどね)
(ん……)



 ■ 眠れない夜に





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貴女が心配。 (7/26修正)




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