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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: お嬢様の隣に変態王子。【参照4900 感謝】 ( No.569 )
- 日時: 2013/11/25 21:33
- 名前: ひよこ ◆1Gfe1FSDRs (ID: zS76SbFU)
華恋と時雨の過去を知った、次の日。
雫はいつものように学校へ行った。
しかし……
「……華恋ちゃん!?……と、会長……」
校門前で、二人が睨み合っていた。
「……なに? 私学校に行かなきゃいけないんだけど」
「……ちょっと、話がある。今日学校が終わったらここで待ってろ」
時雨は、華恋を睨みながら言った。
華恋は一瞬、片眉を上げた。
「……あなたが私に、話?」
「……ああ。それだけだ。じやあな」
片手をひらりとあげると、時雨は校舎の中へと消えていった。
華恋は不可解に思ったのか、時雨が入っていった校舎を、ずっと睨んでいた。
「……ふん」
しばらくして視線を外し、そのまま立ち去った。
物陰に隠れていた雫は、ごくりと喉を鳴らした。
(一体、なにを……)
「……なに、やってんの。島原」
呆れたようにため息混じりで突然話しかけてきたのは、悠也だつた。
「おわっ!?……なんだ、お前か」
「いつから覗きが趣味になったの? お嬢様」
「趣味じゃない!! たまたまだ!!」
悠也はふーん、と、ニヤニヤしながら雫をみつめた。
「……なんだよ。たまたまだって言ってるだろ!!」
「あー、もしかして、俺の部屋も覗いて「一生黙らせてやろうか、あ?」」
雫は指をポキポキ鳴らしながら、悠也を睨んだ。
「はいはい、ごめんなさい」
「……いつまでもニヤニヤしてんじゃねえ!! いいか!? たまたまであって、決して趣味じゃない!!」
ギャーギャーと騒ぎながら、二人並んで校舎に入った。
こんな騒がしい朝は久しぶりだと、雫は密かに思った。
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