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Re: 【オリキャラ募集】二次元に恋してしまった。【第14話更新。】 ( No.123 )
日時: 2013/07/23 19:50
名前: 檸檬 ◆iwOQ5dadXo (ID: 4M4hyAMx)
参照: http://chibitami.net/works/flash/fla2flan/index.html

わんばんこ。急いで更新します。

8時からはお勉強!←嘘。
 ともかく8時からはネット使えないんでw
上のとこ行けば8時以降も俺います。
  暇な人は来てみてねん。



15話 第3章最終話。












「さぁ、出発です!」

「お、おう…。あ、ちょい待って。」

「どうかしましたか?」

「日平も行きたいとさ。」

「あ、今から来るんですか?」

「おう。」

「了解です。」



そして10分は待っただろうか。

—————来ない。




————————人の気配が消えた。



「…」

「…」

長時間の沈黙が続く。

「…こねぇな。」

「はい…。」

「…もう、行っちゃおう。」

「えぇ?!置いてくんですか?!」

美輪は大胆に驚いた。

「お、おう…。日平来なさそうだし。」

「いいんですか…?」

「いいよ。どうせ来る気ないんだろ。」

俺は少し矛盾を感じながら言った。

日平…二次ヲタなのに…なんかあったのか…?

「あ、じゃぁ、転送準備始めますね。」

「了解。」

そこで、美輪はなにか針金1000本がぐちゃぐちゃに絡まっているような機械を取り出した。

その意味不な機械を平然と操作する美輪。

…こいつ何…ど偉い博士が作った人工知能でも入ってんのか?

そんなことを考えながら、機械を操作する美輪をまじまじと見つめていると、美輪と目が合った。

「あの、さっきから視線を感じるんですけど…。」

俺はとっさに目をそらした。

「あははぁ、すごいなと思ってさぁ。機械の操作。」

「え?そうですか?ありがとうございます…。あはは…。」

美輪は機械に目を向けていて表情はよくわからなかったが、耳が赤くなっている。

「っと。そう言ってる間にできましたよ〜。」

美輪に気を取られていた気付かなかったが、あの小さなもしゃもしゃが、玄関の扉と同じくらいの大きさの機械になっていた。

「ス、スゲェな…。」

「これが転送装置です。」

美輪はニコッと笑った。

「えっと、じゃぁもう出発か?」

「はい!行きましょう!」

美輪がそう言って機械のボタンを押そうとしたその時。




「おぉぉぉぉおい!待ってぇぇぇぇぇぇえ!」

遠くから日平の声が聞こえた。

「…。」

「…。」

お人好しな美輪でさえ日平に呆れているようだ。

「はぁ、はぁ、ぜぇ、ぜぇ…。っはぁっ、息、あがっちゃったよっはぁ…。」

そんな疲れ果てた日平の顔には目もくれず、俺はこう言った。

「遅い。」

「そ、それはないよぉ…。」

「30分遅れ。」

日平の声など耳にも入らず、俺は厳しく日平に説教をした。

…若干立場逆転的な気持ちになって正直気分が良かった。

「ゴメンネ…えへへ…。」

…日平のキャラが崩壊しつつある。

それだけ同情してやろう。

「ま、まぁそれくらいにしておいて…。みんな揃いましたから、行きましょ!」

「おう。」

「うん!」

日平はすぐに元に戻った。

「さぁてと。皆さん、ここに立ってください!」

美輪は赤い魔法陣のような模様のマットを指さした。

「は〜い。」

「了解。」

「それじゃ、行きますよ!体支えてくださいね!」

「おう!って、え?」

「はーい♪」

日平は気付いていないようだが、今美輪は確かに言った。





体を支えろと。







ヤバいかもしれない。



そんな覚悟をする前に、

ぽちっ

ボタンは押された。


「ひぎゅぅぇあぁぁぇぉぁぁぁぁぁぇ※△○☆γαβ…。」

俺の体はミキサーにかけられた野菜のように勢いよく回る。

激しい吐き気と目眩に襲われる。




——————ピカァァァァァァァァン


あ…




   あの時の光だ…。



俺は2度これを見てきたが、いつもと違う光に見えてきた。



 眩しい…






    希望の光。(すぱーくりんぐなんちゃらです)







「…さぁ、着きましたよ。」

目を開けると、美輪が笑顔でこちらを覗いていた。

地面があることを確認。

ゆっくりと立ち上がる。

少し立ちくらみがあったが、そんなこと気にもかからなかった。

だって俺の目の前には、





——————夢の国があったから——————










 第3章、終了。







次回だよ。今度こそ次回、夢の国がはっきりと見えてきます。

 楽しみにしててねん♪

これからは、1章、5話にしておこうと思います。