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Re: 【参照600感謝】二次元に恋してしまった。【17話後編更新】 ( No.180 )
日時: 2013/07/28 19:55
名前: 檸檬 ◆iwOQ5dadXo (ID: 4M4hyAMx)
参照: ぼっち

今日も更新しまぁす♪
 毎回俺の小説なんかで楽しんでいただいてありがとうございます!

あと、今回ラジオ更新できなくてすいませんでした.。:*゜・(ノД`)・゜+:。.


18話 第4章3話。









遊園地からの帰り道。

「いやぁ〜。今日の遊園地はホントに楽しかったですね!」

美輪は笑顔でこちらを向く。
まぁ、帰るといっても帰る場所が無い。

「なぁ、俺らってどこに泊まればいいんだ?」

俺と日平は三次元から来た。
つまりは、帰る場所と言ったら三次元しかない。
俺らは二次元に遊びに来て、泊まりにも来た。
家が必要だ。家が。

「あ、それなら私の家ですよ!」

美輪の話を聞いたとたんに俺の心臓が揺れ始めた。
自分の胸を見てみる。
そこには肉眼でもわかるほどに心臓が揺れていた。

…美輪の家だと…?
美輪の家に泊まるのか…?
そう思うと、体が火照ってくる。

何変なこと考えてんだ俺…。
相変わらず俺は変態だった。もう認めることにした。

「やったぁ!美輪ちゃんの家にお泊りだぁっ!」

日平はそう言って飛び跳ねた。

「そ、そんなに嬉しいですか…?」

美輪は照れくさそうに頭を掻いた。
嬉しいさ。人ん家だよ?しかも女子の。

おっと、それは男子だけだ。
日平は変態ではないからな。
…俺みたいに。

「嬉しいよっ!美輪ちゃんの家だもん!」

「お、俺もちょっと楽しみだよ。美輪の家は気になる。」

「ほ、ほんとですか?!」

そんな会話の途中、俺は背後から殺気を感じた。
フラグだった。
俺は察していた。美咲たんから放たれている殺気だ。
恐る恐る後ろを振り返ると、案の定凄まじいオーラを纏った美咲たんがいた。
女子の怖いところはこれなんだよな。

「聖弥君は変態なのかな…?」

美咲たんは身震いするほどにゆっくりな口調で痛いところを突いてきた。

「ち…違います…。」

俺は喉に力を入れて声を絞り出した。

「そっか、良かった☆」

案外あっさりしてるな…。
俺は心の中で一息ついた。

「で、家ってのはどこに?」

「もうすぐ着きますよ!」

「やったぁ!楽しみ!」

日平はさっきから飛び跳ねてばっかりいる。

「そんなこんなでつきましたよ〜。」

そう言って美輪が指さした先には、

大きな葉っぱが付いている太いつるが何本も巻きついている大きな門。
光に反射してキラキラしている大きな噴水。
成人男性3人分の大きさの大きなベージュの扉。
扉の前に太い柱が2本立っている。

豪華すぎだな…。
豪邸…か。 二次元何でもありだな。
俺は口をポカンと開けていた。

「あの…大丈夫ですか…?」

美輪は心配そうに俺の顔を見た。

「あ、大丈夫大丈夫。」

「よかった。」

「ちょっと想像してた家と違ったから…さ。」

「どんな感じに?」

「あ…あまりにも豪華だな…ってw」

俺は笑ってごまかした。
本当は胸が張り裂けて大腸で消化されそうな状態だった。

「そ、そうですか…?」

美輪は不思議そうに笑った。

「二次元の有名人ともなるとこれくらいが普通なのよね〜。」

美咲たんがまるで皮肉でも言うかのような口調で話した。
…嫉妬してる?

「はぁ、まぁ…。と、とにかく中へ入りましょう!今日はもう遅いですしね!」

「まぁ、そうだな。お邪魔します。」

「おっじゃまぁ〜♪」

俺は、美輪の家の玄関へ入って靴を脱いだ後、小さな予感がした。

ドテッ

「っつー…。痛いっ…。」

予感的中。
見事に日平は玄関の段差でつまづいた。
もう…あれかな、病名名付けてやろうかな。

そして俺は命名した。『玄関つまづき症候群』と。

「あぁ、痛い痛い。大丈夫?あら、おでこにあざが…。」

「あっ、私保冷剤タオルにくるんで持ってきます!」

「お願い〜。」

俺の視界には、看護師の格好をした美咲たんと美輪の姿が見えてきた。

「はい!持ってきました!どうぞ日平さん!」

「ありがとぉ〜。助かったぁ。」

そう言って美輪から受け取った保冷剤を額につける。

「ほわぁ、冷たいぃ…。」

そういう日平の姿が一瞬天使に見えた。ある意味。

「あっ!聖弥さん、部屋案内するんで入ってください!日平さんは美咲ちゃんとリビングへ!」

自宅でもメイドな美輪ってどうなんだ…。
俺は思わず考え込んでしまった。

「聖弥さん!そんなところにつっ立ってないで!案内しますから!」

「あ、ごめん。」

俺、上の空になること多いな…。

「美咲ちゃん、日平さんをお願いしますね。」

「了解〜♪」

「さぁ、聖弥さん、こっちです!」

ひ…広い…。
迷路か…ここは…。
迷子フラグごちそう様です。
俺は合掌した。
俺の頭にはただ一つの文字が浮かんでいた。

乙。

「さぁ、ここです!泊まるために必要なのは揃っているんで、安心して使ってください!」

美輪はそれだけ言うと、俺を部屋の中に押し込み、忙しそうにドアを閉めて行った。
静かな部屋。
美輪の足音だけが響き渡る。

俺は部屋を見回す。
きちっと整理された本棚。
床にはフローリングの上にアンティークなじゅうたんが敷かれていた。
何とも豪邸らしい室内。
俺にはこの一部屋が家に見えた。
窓も大きく、何とも開放感がたまらない。

俺は大きく深呼吸した。
そしてベットに倒れ込む。
ふわふわだ。上に寝転がっているだけなのに何なんだこの包み込まれたような感覚…。
俺は目を瞑った。
頭の中で今日あった出来事がぐるぐると駆け巡る。

そのうちに俺は眠っていたようだ。

朝は信じられないくらい目覚めが良かった。

「おはようございます!今日は早いですね!」

美輪にそう言われ、俺はケータイの画面を見る。
朝6時半。

…嘘だろ。
俺は目をこすってもう一度ケータイ画面を見る。
どこからどう見ても6時半。
午後でも無い、6時半。

俺は寝起きの腫れぼったい眼を思いっきり見開いて、画面をずっと見ていた。

「あの、大丈夫ですか?」

昨日に引き続き、朝っぱらから美輪が心配してくれる。
目覚めもいい。
さらにここは二次元。
夢から覚めたら二次元。

今日、二次元に来てから2日目の朝は、昨日よりもワクワクしていた。

————————今日も二次元からお送りします。











申し訳ない!明日は部活が9時〜11時半まであるのでって言ってもその時間帯俺ネットに存在しないんですけどw

ともかく更新に支障はないと思いますので。
今日もラジオ更新できなくてすいませんでした.。:*゜・(ノД`)・゜+:。.

休日暇とかいっときながら結構忙しいっていうw

 それではまた明日!