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Re: 【参照600感謝】二次元に恋してしまった。【第18話更新。】 ( No.206 )
日時: 2013/07/30 20:50
名前: 檸檬 ◆iwOQ5dadXo (ID: 4M4hyAMx)
参照: 国語はヨーロッパへ旅しました。

 ちはー☆
更新始めまぁっす♪

昨日は更新できなくて申し訳ない。゜+。・゜:。*・.+:゜。*。(つД`)*゜。
 最近更新が途絶え途絶えになっちゃうことがありますが許して…。

それでは、更新なのじゃ!


19話 第4章4話。

















俺は着替えて廊下を歩く。

「聖弥さんですかー?ご飯できたんで来てください!」

「あいよ〜。」

俺はあくびが混ざった声で返事をした。
遠くで開いているドアから何かのにおいが流れてくる。

「…甘い匂い…?」

俺の鼻が甘いシロップのにおいをかぎつける。
そのにおいにつられるようにして俺はドアの中へ吸い込まれていった。

「おはようございます聖弥さん!」

「おはよ〜。」

「はい、どうぞ!美輪特製フレンチトーストです☆」

美輪はそう言ってキッチンから皿を俺の席の前に置いた。
さっきからのにおいの犯人が分かった。
…こいつだ。

俺はトーストをまじまじと見つめる。

「…あの、食べないんですか…?」

「ああ、ごめん。あれ、フォーク…。」

「あ!すいません!今取ってきます!」

「あ、ありがとう…。」

俺は視線をトーストに戻す。
めっちゃおいしそう…。
シロップがつやつや光っていて、見た目がさらによくなっている。

「お待たせしました!」

トーストをまじまじ見ている変態の俺の目の前に、躊躇することなくフォークを置いた。

「ありがとう。いただきまぁ〜す。」

俺はフォークでトーストを刺す。

サクッ。

思ったよりも柔らかい。
あれか、外カリッ中フワッってやつか。
俺の好みだな。

俺はトーストを持ちあげる。
トーストは綺麗に切れていた。
…まるでレストランだな…。

俺がそのトーストを口に放り込もうとしたその時。

「おっはよぉ〜♪」

「日平さんおはようございますっ!」

「なんかいい匂いだねぇ〜。お?ホットケーク?」

どうやったらこれがケークになる。

「あ、これはフレンチトーストですよ!」

「へぇ〜。でも美味しそうだしどうでもいいや!」

日平が笑顔でそう言った時、俺は美輪の顔が見られなかった。
ガチで。

そんなことを思いながらも、俺は構わずトーストを口に放り込んだ。

ふわわぁ…
口の中でシロップの甘みが広がる。
パンと卵と牛乳の神な組み合わせが口の中でとろける。
その中でかすかな油分がパンからジュワァッ。

うまい…うますぎる…。

朝飯じゃないぞこれ…。

俺の腹は朝から満足していた。

「おっはよー!みんなー♪」

「おはよう。」

「おはおは〜☆」

「おはようございます〜!」

美咲たんが部屋へ入ってくる。
ここは楽園か?
いや、楽園だよな。

広々と開放感のある部屋。
そこで美輪と美咲たんと何気ないおしゃべり。
ここは二次元。
改めて考えてみると、俺は世界一幸せなんじゃないかと思う。

日平は、その幸せをまだしっかりと噛みしめていない様だ。
日平が哀れに見えてきてしまった。

「さ、みんなご飯食べたら今日も遊びまくろぉ〜!」

「おー!!」

「はい!!」

美輪と日平が元気に答える中、俺は沈黙に浸っていた。

俺は今…二次元にいるんだ…
今頃だが自覚を持った。

「ちょっと、聖弥君大丈夫?」

「あ、おう、大丈夫。」

「さぁ、早く食べて早く出発だぁ!」

俺は神トーストを綺麗に食べ終わる。

「んじゃ、歯磨いてくるわ。」

「あ、案内しましょうか?」

俺は美輪の質問に、一瞬「大丈夫だよ。」と言おうと思ったが、
完全なる迷子フラグが建っていた。

「あぁ、お願い。」

俺はプライドを投げ捨て、渋々美輪に案内を頼んだ。

「じゃ、行きましょう!」

そして、美輪と廊下を歩き始める。

スタスタスタスタ…
長い。それにしても長い。

スタスタスタスタ…
曲がり角、真っ直ぐ、曲がり角、ドア、曲がり角…。

「はい、ここです!」

俺は思った。
豪邸って憧れるけど…

正直不便だな。
ちょうどいい大きさの方がいいな。

「あ、ありがとう。ホント大きいんだな、この家…。」

「ああ、はい…。美奈お姉ちゃんが豪邸に憧れていて…。」

美輪は「えへへ…。」と頭を掻いたが、そんな声は耳に入らなかった。

「美奈ちゃん?!」

「ああ、はい…。」

「ここに住んでるの?!」

「今は出張してますけどね…。」

俺はがくっと肩を落とした。
でも住んでいるのか…ここに…。

「あの、歯、磨かないんですか?」

「あぁ、磨く磨く!」

俺は、そう言って洗面所へ入ったが、歯を磨くどころじゃ無かった。





———————住んでいるんだ…





———————————美奈ちゃんが…


此処に…











朝だけか。とか思わないでください。
 今回の章は長引くかもです。何とか5話で終わらせたいけどむりぽ…かな。

コメント毎回ありがとうございますv(‾Д‾)v