コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 【参照800感謝】二次元に恋してしまった。【第21話更新。】 ( No.240 )
- 日時: 2013/08/06 11:34
- 名前: 檸檬 ◆iwOQ5dadXo (ID: 4M4hyAMx)
- 参照: goodmorning(((
ちはー☆
部活で頭がおかしくなってる檸檬ちゃんです♪←
ななななななななななななななんと!
PC完全復活!フリーダムな俺様が帰ってきました!
(※今までは時間が決められていて更新ができなかった事がありましたが、夜9時までは自由に使えるようになったということでありますです!)
えへへぇ///((((((
んじゃ、更新しよーか!
23話 第5章3話。
うっひゃうっひゃ!
あの美奈ちゃんだ!美奈ちゃんだ!!
本物だ!夢じゃないんだ!
二次元にいるというだけでも興奮してしまう俺は、今にも爆発してしまいそうだった。
顔が熱い。
目が熱い。
涙なのか?そうなのか?
よし。心を落ち着かせて。
まず聞くべき事を聞くんだ。
「あの、俺の事好きでs…じゃなくて、何で俺に電話を?」
うっほぉ、あぶねぇあぶねぇ。
個人的なのはNGだよ全く。
「あ、うん。美輪に聖弥さんが私のファンだって聞いて。」
え…。それだけ?
「それだけの理由ですか?」
「ええ。」
マジですか。
俺は心の奥深くで少し残念に思った。
もう少し思ってくれたっていいのに〜。ぶーぶー。
俺は心の中で唇を突き出す。
「まぁ、そんな普通はファンに電話なんかかけないよねぇw」
受話器の奥から美奈ちゃんの笑い声が聞こえる。
「うん、聖弥さんにかけたのが初めてかもね!」
え?
嘘だろ…
初めて…?
は…初めて…?
「な、何で…それならなんで俺にかけたんですか?」
「うーん、美輪がいい人だから電話してよ!って言ってたから。」
正直だな…
てか、美輪…お前ちょっと極度なお人好しだな…
まぁそこが好きなんだが…
っておい。キモいよ俺。やめやめ。
「でもなんかありがとう。」
「へ、なんで?」
「いや、出張でちょっと寂しかったし、ファンと電話なんてちょっとワクワクしちゃう♪」
「そんな性格でしたか?」
あ、やっべ。
俺はつい口を滑らしてしまった。
傷ついたかな?
「ああ、ごめん、やってみたけどだめだった。えへへ。」
やっぱりそうでしたか…。
「いやぁ〜。でも気付くなんて、相当オタク?」
「ありがとうございます。」
ちょ、ありがとうじゃねぇよ。オタクって言われたんだぜ?
拒否れよ。俺馬鹿だな…
「ありがとうだなんて…。ちょっと冗談で言っただけなのに。」
「反射的に言っちゃいました。」
俺はかしこまった。
もうこれ以上恥はかかないぞ。
「うふっ。」
「…」
と決心しつつも、「反射的に言っちゃいました。」だなんて。
俺の顔が火を噴く。
「あ、もうすぐ私の番だ。ごめんなさい。また話せる機会があるといいね。」
「あ、はい。わかりました。ありがとうございます。」
俺は受話器を耳に当てながらペコペコお辞儀をする。
本当に俺はバカだ。
最近何度確信したことか。
「じゃぁね。」
プツッ、プーッ、プーッ…
俺の夢の時間(Dream The Time)が幕を閉じた。
はぁ…これで終わりか。俺の人生。
これで俺の命に幕を閉じるつもりはなかった。
しかし人生の間にちょびっとあるようなスパイスのような出来事。
それが塊のように降りかかってくるとさすがに人生終わってもいい気持ちになる。
さようなら、俺の人生。 See you my life.
俺は深呼吸をしながら目を閉じる。
心を落ち着かせて、廊下を歩き始める。
時々壁にぶつかるのは基本スルーして、ゆっくり、ゆっくりと歩みを進める。
床がギシギシと鳴り響く所がある。
少しずつ、少しずつ、足の感覚を噛みしめ、歩く。歩く。
いきなり足の裏に冷たいものが当たる。
驚いて目を開けて足元を見ると、そこには石のタイルがあり、付近には靴が置いてあった。
おう、玄関まで来ちまった。
そんなあほくさい事は終わらせ、そそくさとリビングへ戻る。
ガチャ
「あ、おかえりなさい!」
「ただいま…。」
「どうでしたか?電話…」
美輪がそう聞こうとした時、俺は無意識のうちに美輪を睨んでいた。
「と聞こうと思ったんですがまぁいいですよね!」
美輪も察してくれる。
これで逆ギレなんかされたらたまったもんじゃない。
無意識のうちなのだ。言い訳のしようがない。
「うん、ごめん。何か睨んでたな。」
美輪が逆ギレする前に謝っておく。
「いえ、いいんですよ!この事には触れないんで安心してください!」
「ありがとう。」
そこへ美咲たん達女三人組が歯磨きを終えて帰ってきた。
「あ、やっと終わったの?電話。」
そ、そんな長かったか。
改めて時計を見てみる。
7時…か。
うっそぉ。
そんな長電話してたか。
「あ、そうそう、今日の予定なんだけど、私と美輪と杁亜ちゃんで二次元観光行ってくるね!」
「杁亜ちゃんは昨日来たばっかりなので、今日一緒に遊ぼうと思いまして。聖弥さんも行きますか?」
美輪が心配して聞いてくる。
「いや、いいよ。おとといも昨日も行って疲れたし、今日はのんびり休むよ。」
うん。そう答えるのが妥当だ。てか、これ本心。
観光しまくって疲れた。
今日はこの家でゆっくりしよう。
「そうですか。なら、この鍵預けますね。この家は自由に使ってください!もちろん外へ行ってもイイですからね。」
美輪が俺の手に鍵を乗せる。
「あ、ちょっと待ってよ!私も行きたい〜。」
日平がソファから立ち上がり、美咲たんの服を引っ張る。
お前は美咲たんの妹なのかよ?そうなのかよ?
「あ、いいよ〜。皆で行こう!」
つーことは俺、ぼっちか。
二次元でもぼっちな俺。
哀れだ。
「じゃぁ、行ってきます!」
「留守番お願いね〜♪」
「行ってらっしゃい。」
ガチャン
玄関のドアが閉まったとたん、静寂が家を包み込む。
外は庭に囲まれていて、暴走族のバイクで無いと聞こえないほどの防音効果があった。
ただただ、庭の中にいる蝉の声だけが聞こえていた。
エアコンが効いていて、まるで暑さも感じられない。
先ほどの緊張からの汗も蒸発したらしい。
こういう時にだがあれだ。
アイス食いたい。
俺は衝動的に冷蔵庫へ駆けよる。
ガララッ
冷凍庫を開ける。
チッ。
無いか。
まぁいい。気分転換にもいいし、散歩ついでにアイス買ってこよう。
俺は部屋へ走る。
一瞬迷子になったが無事についた。
今度目印でもつけておこう。
バッグに駆け寄り、チャックを開け、中をあさる。
そこから変に膨らんだ黒い財布を取り出し、中身をチェック。
—————500円。
良し、足りる。
俺は小さく頷き、部屋を出る。
玄関へ走ると、少しの汗が出た。
そんなことなど気にせず、靴を履いて外へと飛び出す。
しかしこの時は察してもいなかった。
まさか、あんな目に会うだなんて—————
あいあい。
いっつも終わった後の掛け声どうすればいいか迷う。
「おわったどー!」とかかなw
とやかく部活で疲れたんで早めに寝ますw