コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 【参照800感謝】二次元に恋してしまった。【第23話更新。】 ( No.247 )
- 日時: 2013/08/10 17:53
- 名前: 檸檬 ◆iwOQ5dadXo (ID: 4M4hyAMx)
- 参照: 兵長の立体起動シーン30回再生しないと死亡フラグ
やっと一段落つきましたw
明日から1週間は更新できるか心配なんですがねw←ぉぃ
いやぁ〜、進撃ドハマりしちゃいましたw兵長とミカサとサシャですね。うん、好き。
なんか疲れててさらに駄作になってるかもしれないけど、見てってください(;´∀`)
24話 第5章4話。
スタスタスタ…
俺は財布をポッケの中にむりくり押し込んでさらに手を入れようという技の練習をしながらコンビニへ向かっていた。
グイグイ…
はいらねぇなぁ…
「…チッ」
俺は小さく舌打ちすると、駆け足になった。
あっつい…。
家の中はクーラーが効いていてまるで気付かなかった。
こんなに外が蒸しているとは。
日陰に行っても暑い。
さっきまでサラサラに冷たかった俺の肌は、ベトベトの汗まみれになっていた。
「さぁて…。」
俺は信号機を待つ間、手でパタパタと扇いだ。
しかし何の効果もなかった。
ただムシムシとした暑い空気が送られてくるだけ。
こうなったら手段は一つしかない。
早くコンビニに行こう。
俺は駆け足になる。
目指すは、天国(コンビニ)。
クーラーが効いていて、あの入った瞬間の開放感がたまらない。
俺は自由なんだと実感する一瞬だ。
走る。
走る。
ただひたすらに走る。
俺は噴き出してくる汗を振り払い、ただ走る。
俺の脚の動きが遅くなる。
ついには歩き出した。
俺の頭には一つの疑いがあった。
迷子った?
久々に周辺を見回す。
どこだここ。
俺の周りにはただ、暑そうに走って行く二次元民の姿があった。
誰も助けてくれないこの孤独感。
歩道に一人立っている俺。
馬鹿な理由で。
でも動かないことにはコンビニには着けない。
少なくとも確率を上げる。
俺は心に決めた。
死ぬまで…着くまで歩こう…何があっても…帰る道も分からないんだ…前に進むしかない…。
俯き、とぼとぼと歩き始める。
どうしよう。
普通に迷子なんていうけど、これヤバいじゃん。
アカン奴やん。
俺にはただ心の中で一人漫才をやる他に道がなかった。
暑さで、意識がもうろうとしてくる。
頭がクラクラし、歩いているかもわからない。
脚任せ。
…もう…どうなってもいいや…。
俺は全てを諦め、目を瞑って歩き始める。
ゆっくり、ゆっくりと。
みんな…俺、二次元で死ぬんだ…俺…幸せ者だな…
少し口が微笑んだその時。
ドン!!
誰かに真正面からぶつかってしまった。
ただ、ぶつかった面全てがヒリヒリする。
なんだよ、ツルペタ?
俺が無意識に心の中で変態発言をして目を開けた。
俺は自分が思ったことなど空に投げ出し、ただ、ぶつかった相手を見つめた。
今まで以上に目が大きくなる。
なんかまぶた破れそうだわ…。
俺の視線の先には…。
「あ、あの…大丈夫ですか?前見てなかったんです…すいません…。」
耳の中に可愛い声が入ってくる。
—————そう。電話の時に聞いた声が。
美奈ちゃん…だ…。
俺は口と目が塞がらなかった。
心臓がぶっ壊れそう。
これでもかってくらい高鳴ってる。
ヤバい。電話と同じだ。
声が出ない…。
「あ…え…。」
俺は大きく開いた口から何とか声を流した。
「あ…の?どうかしましたか?」
俺にはなんでこんな運のいいことばかり起きるのだ。
俺は心の中で自分にこのこの〜と笑顔でつついた。
「何でそんなに大きいのに当たった時は痛かったんだろ…。」
あ〝。
つい口から漏らしてしまった。
いや、漏らしたというよりは滝のように流れ出てきたという方が正しい。
蝉が五月蠅く鳴いている中、俺は口を開けたまま硬直していた。
汗が流れ出る。
いや、そんなことより今はさっき流れ出てしまった言葉の方が重要だ。
ほんの数秒の出来事が3時間くらいに感じた。
長い…。
美奈ちゃんの顔が見られない…。
でも、とにかく話さないと…なにか…。
口をパクパク動かすも、喉が機能してない。
すると、美奈ちゃんの口が開いた。
「あ〜あ、さっき後ろ向いて歩いてたんですよ。だからかも…?クスッ。」
美奈ちゃんが笑う。
「いや、えっと…聖弥です…。」
「あっ!聖弥君?!外で何を?」
「コンビニ行こうとしたら迷子になりました。」
もう諦めて、俺は正直に話す。
すると美奈ちゃんは笑顔で、
「あ、なら一緒に行こう!」
と言った。
まじか…
おk!おk!
よし、ビアガーデン行ってくる!