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Re: 【参照900感謝】二次元に恋してしまった。【第24話更新。】 ( No.252 )
日時: 2013/08/19 18:35
名前: 檸檬 ◆iwOQ5dadXo (ID: 4M4hyAMx)
参照: 来週で夏休みが終わっちまう。泣きたいお

皆様!遅くなりました!やっとの更新となります!w
 最近メール始めました☆←ウッゼェ

メアドとってウキウキで昨日ニコ動でボカロランキングの生放送見てたんですけど、途中で親に遮られて

 布団の中で泣きじゃくってました。
そしてプレミアムを一瞬で嫌いになりました。(こっちの話

みなさん、コメントくれないと更新しませんよ(悪循環の兆し(冗談です。
ちなみにもうオリキャラ募集は行っておりません。



25話 第5章最終話。















「…」

「…♪」

俺は鼻歌を歌う美奈ちゃんを隣に、カッチンコチンになってぎこちなく歩んでいた。
電話の時よりもひどい緊張に襲われる。
やめてくれよ…。

「ねぇ、さっきから変だけど、大丈夫?」

美奈ちゃんが笑顔でこちらを覗いてくる。

「あ、大丈夫です…。」

「敬語じゃなくっていいんだよ?気楽に行こう!」

美奈ちゃんがそう言ってスキップをする。
美奈ちゃんは確かアニメの時はこんな性格だったね。
そして戦闘モードに入ったらまるで性格が変わって…。

ボッ

一気に俺の顔が紅潮する。
頭から湯気が出ていないか心配になる。
気付かれてないかな、大丈夫かな…?

「あっははぁ、急に赤くなって。聖弥君かわいい〜♪」

か…かわいい…だと…?
初めてそんな言葉聞いた。
もはや幼いころでさえ「可愛くないやつだなぁ、小さいくせに。」
とか言われているのだ。
そんな俺に何を。

ますます顔が紅くなる。
それでも歩く。
もうすぐコンビニだ。
もうこのべたべたした暑さとはおさらばだ。

コンビニが視界に入ってくる。

「あ、もうすぐ着くね。」

「はい。」

遂に着いた。
天国(コンビニ)だ。
俺は大きく深呼吸をする。
今までの苦しみがここで消えさる…。
そんなあほなことをしている間に、美奈ちゃんはもう中へ入っていた。

美奈ちゃんはアイスのボックスを眺めている。

よし。入ろう。
自動ドアの前へ立つ。
開く。
入る。
涼む。
泣く。

いつもの成り行きを消化し、早速アイスのボックスに歩く。
コンビニで何だかんだしている間は、外の苦しみを一度だけ忘れられる瞬間なのだ。
天国の時間を満喫する。
無事、アイスを買い、再び財布をポケットにねじ込む。
しかし、美奈ちゃんはまだボックスを眺めていた。

ああ、どうしよ。
ど、どう話しかければいいんだろ。
「もう俺買ったんで帰りましょう。」
とか?いや、それじゃぁ自己中すぎるよな。
「美奈さん、買うもの決まらないんですか?」
とか?
うん、そうしよう。

そうして俺が美奈ちゃんに視線を戻した時、そこに美奈ちゃんはいなかった。
後ろを振り向き、レジを見るとそこには大きなハーゲンダ○ツを買う美奈ちゃんの姿があった。
ふぅ。一安心。
俺は胸をなでおろした。

「よし、買うもの買ったし、帰ろう!」

美奈ちゃんは出口に立ちはだかり、自動ドアが開くと、何の恐怖心もなく外へ出た。
俺なら外へ出たくないという抵抗がどこかにあるのだが。
…まぁどうでもいいな。

続いて俺も外へ出る。

ムワァッ

暑い空気が俺の体を包み、すぐさま汗が噴き出す。

「早く帰らないとアイスとけちゃうよ〜。」

俺がぼーっとしていると美奈ちゃんが俺の手を掴み、家へ向かって走る。

さっきのクーラーで冷たくなった美奈ちゃんの手が、俺の手を握っている。
俺の汗だくにあっつあつになった手を。
こんな汚い手を触って、嫌という気持ちは湧かないのだろうか。

いやぁ、これカップルみたいだよね。
遂に俺もリアルに充実できるのか?
しかも相手は美奈ちゃんだぞ。

家に帰って仕事で疲れ果てた俺を優しく包んでくれるのか…。
ヌヘヘヘヘヘ…

そんな妄想をしているうちに、豪邸の前に着く。

「着いたよー!」

俺は我に返る。
いつの間にか美奈ちゃんの手は離れていた。

「あぁ、あの、俺の手汗だくだったんで…。すいません。」

「あ、いいのいいの!手、洗えばいいしね☆」

その言葉を聞いた俺は、少しホッとしているのか、残念だったのか。

「さぁ、ミッションお疲れ様!」

そう言って家のドアを開ける。

ガチャッ

冷たい空気が流れてくる。
俺は思わず勢いよく中へ走って行った。
ふぁああああああああああ。
天国だ。

冷たくなった革のソファに寝っ転がり、汗がひいてくる。
す…涼しい…。天国キタコレ。

「あははっ。あれ、美輪は?」

「あ〜、俺の友人の観光の付き添いに行ってます。」

「あ、そうなんだ〜。」

「そういえば、どうしてここに?出張では?」

「うん、新しいアニメの収録だったんだけどね。延期されたんだ〜。」

「収録…。」

「うん。」

アニメって…描くんじゃなくて撮影するんだ…。
さすが二次元…アニメの裏側が全部分かっちまう。
すげぇ。

「それで戻ってきたんですか…。」

「まぁね。えへへ。」

「あ、アイス今食べる?」

「ああ、食べます。」

「じゃぁスプーン取って来るね〜。」

「ありがとう。」

「はーい、どーぞ〜♪」

俺はアイスカップのふたを開け、美奈ちゃんから木のスプーンを受け取る。
アイスは程よく溶けていた。
早速平らなところを削る。

口の中に入れると、甘さと冷たさが口に広がった。

「ほぉぉぉぉぉぉぉ。」

声が漏れてきた。

「やっぱり暑い所に行ったあとはアイスに限るね〜。」

俺は何度も激しく頷く。

「うふふふ♪聖弥君かわいい☆」

美奈ちゃん超笑顔。
美奈ちゃんマジ天使。

「あ、ありがとうございます。」

「ありがとうだなんて!何で頭下げるの〜。」

「いや、今まで可愛いって言われたこと無かったんですよ。」

「嘘でしょぉ〜。子供の頃とか言われないの?」

「一切言われませんでした。むしろ可愛くないって言われました。」

俺が真顔で答える。
それを見て美奈ちゃんは、

「あはははははっ!面白い!そんな真面目に答えなくってっもいいのにぃ。」

「だって本当なんですもん。」

俺も少し笑う。
少し関係が近づいたな。そんな気がしただけかもだけど。

そんなほのぼのと会話をしている間にも






———————————帰りの時間は迫っていた。










第5章 終了。



誰か俺の8/23日の誕生日を祝ってください。誰か。
 何がもらえるのか恐ろしくてたまらない。