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Re: 【参照1000感謝】二次元に恋してしまった。【第26話更新】 ( No.268 )
日時: 2013/08/26 18:59
名前: 檸檬 ◆iwOQ5dadXo (ID: 4M4hyAMx)
参照: 夏休み終わった。人生も終わった。

やーやー…
 今日始業式でした(`;ω;´)
また部活の日々が続きますよ。泣きたいです!

では、一生で最後になりそうな更新をします。←嘘です

27話 第6章2話。











「ただいまぁ〜…。」

三次元に帰って来てからというものの、激しい吐き気と絶望感に襲われながら生きる俺。
よく2階から飛び降りないなとか思ってしまう。
もう一生会えないのか…?
そんな思いが頭をよぎる。

「お帰りなさい!二次元から帰って来てからの学校生活初日はどうでしたか〜?」

「特に感動もなく疲労感だけ背負って帰ってきました。」

そう。
4日も休んだ俺は、生徒及び担任に相当目をつけられていた。









ガラララッ

「おはようございま〜す。」

俺はいつも通り挨拶をした。



—————つもりだった。

なんだろう。
やけにクラスの視線が熱い(痛い)。
お腹も痛い。
何か俺を睨んでいる気がする。

俺はびくびくしながら自分の席に着いた。
静かにラノベを読み進める(ブックカバー付き)。

————しかし。

一向に熱い(痛い)視線が止む気配がない。
…むしろエスカレートしている気がする。
俺はいつものメンバーに視線を向けた。

え。

なんということでしょう。
もはやいつものメンバーまでもが俺を睨みつけているではないですか。

俺…何か悪いことしたっけ?
俺は思い返す。
まぁ考えれば俺がした悪いことなんてぼんぼんぼんぼんでてくるが。

あぁ、4日休んだんだったね。
そうだ、そうだった。

そんなこんなで読書時間は終わりを告げ、アホ担任がのこのこと入ってくる。
早く地獄逝っちまえよ。
するとアホ担任の第一声がこれ。

「…城ヶ崎。4日間何していた。」

えぇぇええ?
俺は耳を疑った。
そりゃぁね?休んでたし聞くだろうけどさ。
あいさつしようよ?
マナー悪いよ?大丈夫?それでも教師?

しかしシャイ(弱虫)な俺はそんな素直な言葉など発することもできずに普通に答える。

「…体調不良です。一応連絡はしたのですが。」

「お、おう。連絡は来ている。」

連絡来ていて何でわざわざ人前で聞くんだよ?!
貴様…次に無礼をしたらカス担任に昇格だ。喜べ。

「…。」

「…。」

なんだ?それで黙るのか?
んだよ、俺に恥かかせたかっただけなのか?ぁあん?
すんげームカつく…。

いやぁ、こんな歳にもなって「ムカつくぅ〜↑↑」とか調子に乗れないけどさ。
これはさ、例外だよな?な?
ボロ担任が悪いんだよな。俺は悪くない。

「…皆、おはよう。」

「おはよぉ〜ございやぁ〜す。」

…もう…ホントやだ…。
俺の目から涙が少量湧き出てきた。

「今日から城ヶ崎も再スタートだ。勉強、遅れないように。」

クソ担任がこちらを見る。
…チッ。んな汚ぇ顔でこっち見んなよな。キモいんだよ。
俺は精一杯の毒舌を発揮する。

「…はい。」

まぁここは無理やりにでも頷いた方が身のためだよな。
あいつ細身なくせに柔道全国優勝してるからな。
結構な危険人物だな。



「着席。」

「これで朝の会を終わります。」

「終わりやぁ〜す。」

うぇっ。いい子ぶりやがって学級代表。そしてドヤ顔か。
こっち見るなよ!俺は無実だっての!ただの風邪だから。うぜぇな。

朝の会が終わり、10分休みに入るなり、

「聖弥〜!」

「よう、聖弥!ひさしぶりだなっ☆」

「何してたんだよアホが。」

相変わらずの3人が駆け寄ってくる。
こうなると流石に親しい仲でもうざったい。
何せ、疲れてるんだし。ゆっくり休ませろよ!畜生!!

俺は心の中で思いっきり叫んでストレスを減らした。
そして笑顔を作って話す。

「…風邪。」

「いやっ!嘘でしょぉ〜?幼馴染は何でも分かるんだからね!」

美和…オマエ…コロス…
なに、全てを吐きだして欲しいっての?うぜぇよ!

「…。」

「あぁ〜もう、わかったよ!今日家に行くから、その時に教えてね!」

美和は少々怒ってそう言った。
何も…怒ることねぇだろ…。
まるで俺が悪者だ。
秘密を持って何が悪い。
誰だって秘密はあるだろう。
何で親しい仲の奴には全てを話さなきゃいけねぇんだよ。
そんなルールどこにあるんだよ。





…そんなこんなで1日を生き延びた。

「つーことで今日あいつら来るはずだ。」

「あ、そうですか!麦茶用意しておきますね〜。」

三次元に帰って来ても元気な美輪…侮れん…。
どうしてギャップに耐えられるのだろう。
二次元の奴等はみんなこんな感じなのか?

俺は黙って地面に正座する。

「はい、麦茶です。」

美輪が静かに麦茶が入ったコップを俺の前に置く。

「…ありがとう。」

そう言って俺は黙って考えごとに浸る。

どうして悲しくならないんだ…?
こんなに現実味があったら留学どころじゃないよな。
楽しくもなんともないこの世界で…
何が学べるってんだよ…?

…冷たい麦茶のコップの表面から水滴が机へと這って行く。

こんなところにいて…何が良いんだ…?
美輪は…何を学びに来たんだ…?

濡れたコップを手に取り、口へ運ぶ。

ゴクッ。

わざと大きな音を立てながら麦茶を一口。
汗が肌を這う。

…聞いてみようかな…。

「…美輪。」

「はい?なんですか〜?」

キッチンから声が聞こえる。

「あの…さ。」

「はぁ〜い?」

俺の小さな声にかぶせるようにして、美輪の大きな声が聞こえてくる。

「何で…何でここに…」

俺がそう言いかけた時。

ガララッ

「おっじゃま〜しま〜す♪」

「邪魔するぞ。」

「お邪魔するよ聖弥〜☆」

「あ、3人共いらっしゃいです!」

「あ、美輪ちゃんこんにちは〜♪」

元気な会話が聞こえてくる。
俺の耳には雑音にしか聞こえないが。
その時。

「聖弥〜?いるんでしょ?」

…逃げ道ないよな。

「おう、いるぞ。」

どたどたどた…

俺の声を聞くや否や、3人が一気に押し寄せてきた。

「んもうっ!部活休んでまで来たんだから!ちゃんと話しなさいよ!」

「分かった…から怒るな…。」

すると美和がものすごい形相で胡座をかいて、こちらを睨む。

「…二次元旅行…行ってたんだよ…。」

「はぁ?!」

全員が声を荒げる。

「もういやだ…。美輪が説明して…。」

俺の交換したてのプラスチックハートもことごとく砕かれ、俺は美輪に全てを託した。

「あ、分かりました…。」

美輪は相当困ってしまっていたが、俺には勝てないだろう。
何でこんなに攻められなきゃいかんのだ…畜生。

美輪が説明をしている間、俺は黙って麦茶を飲んでいた。
すると、

「すごい!今度行く時は誘ってよね!」

ブッ

俺は驚いて麦茶の噴水を作ってしまった。

「…バーカ。もう美輪が帰るまで行けねぇよ。」

俺がそう言って呆れていた時。
美輪が口を開いた。

「そんなことはないですよ?毎年1回までなら行けるんです。来年まで待っていただければいつでも行けますよ。」

サラッと言いおるな…お主…。

「やった!じゃぁその時こそは連れてってよね!聖弥!」

「俺も暇だろうし。着いて行くぞ。」

「おもしろそうだね!俺も行くよ!」

暇って…バスケ部が何を言う。
行くの平日かもしれないんだぞ。どうするんだよ。

俺は口には出さなかった。
どうせ俺と日平と同じ答えを出すんだろ。知ってるわい。






ということで。


—————毎年の行事が増えたようです。












終了です。お疲れさまでした〜。
ちょっと質問だけども。
 皆の推しキャラって誰ですか?(なんか気になる
ちょっとキャラ総選挙やりたいわww