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Re: 【参照1000感謝】二次元に恋してしまった。【第31話更新】 ( No.299 )
日時: 2014/10/07 20:38
名前: 檸檬 ◆iwOQ5dadXo (ID: nVITTUo/)


いやいや。待望の復活ですよ((誰も待ってねえ
というわけで設定うっすらとしか覚えてない中で続けて行きますはい。
なんか適当になっちゃいそうで怖いね( ´ω`)
若干ですが描写とか、書き方変わってると思います。←




33話 第7章3話。






「爆ぜろ爆ぜろ爆ぜろ爆ぜろ爆ぜろ……」
「なんですかその呪文みたいなの」

12月に入った。待ちにも待っていなかった12月だ。
12月。クリスマス。大晦日。独り身の者が悲鳴を上げる月。リア充が一番活発に活動する月。
どちらかというと俺は前者に分類される。
が、今年はもう違う。
来たのだ、俺の時代が。
そう、俺が唱えている「リア充爆ぜろの呪文」にドン引きしているこの女神が、腐りかけていた俺のクリスマスを復活させたのだ。非常にめでたい。

あれから少し経ち、拓と美和の熱愛報道は事実として今も全米を驚かせている。
結局付き合っているらしい。非常に残念だがあいつらとは縁を切ることにしようか。残念だがな。

「まあ、せいぜい頑張れだな」
「哀川さんと美和ちゃんですか?」
「そうそう」
「そうですねえ。応援します!」

美輪は拳を握りしめ、決意の表情でキリッとどこか遠い目で見つめていたが、俺は応援する気はこれっぽっちもないことに気づいていないのだろうか。
そんな美輪を見つめて小さくため息をついていると、美輪は何か思いついたのか座り直して俺の方を向いた。

「そうだ!せっかくだから二人にクリスマスプレゼントをあげましょうよ!」
「はあ?」
「クリスマスまでに一緒に買いに行きましょう!」
「いやいや、なんで……」
「あ、イヴに行く方がいいですかね?」
「そういう問題じゃ……」

そこまで言いかけたところで、俺はとんでもないことに気づいた。
イヴに?女の子と?一緒に?二人きりで?買い物?
まさしくそれは付き合っている者同士がする「デート」というものではないか。

「……!」
「どうかしましたか?」
「いや、なんでもない」

そう言う俺の顔は恐らく気持ち悪いほどにやけているだろう。
もうこうなったら行くぞ。あいつら二人のことは心底どうでもいいがこれはものすごいチャンスだろう。

「……よし。行こう。イヴに買い物!」
「本当ですか!やった!」

無邪気に笑う美輪の顔は、もちろん天使そのものだった。