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Re: 【参照200】二次元に恋してしまった。【第8話後編更新。】 ( No.68 )
日時: 2013/07/17 18:07
名前: 檸檬 ◆iwOQ5dadXo (ID: 4M4hyAMx)

みなさんこんにちは。

 ただいまカルピス原液:水=8:2 で飲んでいる檸檬です。
キャラについて、質問、要望などがありましたらどしどしくださいね。

 甘党なんです。苦いの嫌いです。
最近PCしかやってません。 ヒッキーさんです。よろしく!(´ρ`)アヘヘ


 9話 第2章6話。











「いってらっしゃい!」

美輪に見送られ、俺は家を後にする。

ただ、今日はそんなことで喜んでいる暇はない。

左腕にぶら下がる安物の腕時計。

走っている間は揺れてて見えない。

信号で止まる。

時計を確認。

「現在8時30分。遅刻のタイムリミットまであと5分。」

俺の学校は、8時25分までが登校時間だ。

しかし、遅刻とみなされる時間は、8時35分なのである。

口には食パン。マーガリンがべっとりくっついている。

これはよく女子のアニメとかでみられるあの『出会い』の瞬間だ。

いや、俺はそんなことをしている暇はない。

その時は、そんなことを思っていたが、よくよく考えると、こんな時間に運命の〝ヤツ〝になんて出会えるわきゃない。

まずはあれだ、学校に出会わなければ。







—————キーンコーンカーンコーン…

「…間に合った…」

俺はやっとの思いで校門に入った。

玄関に着くと、ため息混じりに息を荒げる。

「腹いてぇ…」

俺の横腹は天国に召されたらしい。

そして教室に向かおうと廊下に出る。

見回りの先生方の熱い(痛い)視線を浴びながら、俺は教室のドアに手をかけた。

…ここが最後の難所だ。

いっせいに来るあの熱い(痛い)視線から耐え抜かなければならない。

ガララッ

フッ。

思った通り皆がこっちを向いた。

こういうときに初めて、死にたいと思うものだ。

…そして同時に、吹っ切れるものだ。

「なんだよおい?!俺にそんな熱い(痛い)視線浴びせて何がいいんだよ?!」

俺は熱く語る。

「早く座って。チェックするよ。」

「はい。」

俺はすぐさま学級代表に喝を入れられた。

怖いよ。イメージ下がっちゃうよ。

あ、俺の事か(アハハハハ…

俺の人生、ほんと寂しい。

ガラッ

「それはかわいそうだろう。」

…ん?

教室内がざわめく。

「聖弥は今は入って来たばかりなんだ。眼球300パスカルカウンタービームレボリューションをいきなりお見舞いしたら、それは変になるだろう。」

その声の主は、紅月咲愛だった。

…こいつ…未だに厨二引きずってたっけか。

つーかなんだよ。眼球300なんちゃらって…どうせ今作ったんだろ…

「お前、いつまで厨二引きずってんだおい?」

「ひっ、何をするつもりだ。僕を捕らえても何も残らないぞ!」

所詮女は女だな…。

俺は男子に喧嘩を売られている咲愛を見てそう思った。

…まぁ、俺にはお前を止めるほどの力何ぞ残ってないさ。

「おい、やめとけ。」

「お…おう…分かったよ…」

拓って何なの?マジなんなの?イケメンすぎじゃない?

あいつ何なの?正義の味方すぎでしょ。

喧嘩しているグループには、誰も何も言わない中、拓だけが仲介に入る。

なんか、誰も出る幕ねぇよな…。寂しいわ。

そして、拓は何も無かったかのように席に戻った。

「おお…僕は…生きているのか…」

そろそろ席に戻れ、咲愛。







ガチャッ

「ただいま〜。」

「お帰りなさい!聖弥さん!」

「だから呼び捨てで良いっての…」

「あ、ごめんなさい(´・ω・`)」

今日も地獄の時間が終わった。

「そういや、いつもより元気いいな?どうした?」

「あ、聖弥さん宛てに手紙がさっき来てまして…。」

手紙って…そんなに嬉しいのか?

俺を呼び捨てで呼んでないことは、もう突っ込まないでおこう。

…ん…このシール…

「ハート形?」

「はいっ!!」

「え、ちょ、もしかしてこれって…」

「はいっ!」

美輪のその姿は、いまにも飛び跳ねそうだった。

俺は丁寧に封筒を開ける。

シールだけで留めてあったらしく、きれいに開けられた。

糊もつけてないし…住所も書いてないし…

「これって…直接渡しに来たの?」

「はいっ!」

美輪は中身を早く見たそうだ。

封筒から手紙を取り出す。

便箋はノートの切れ端で作られており、いかにも学校で作ったことが伺える。

二つ折りにされていた紙を開くとそこには、

「先輩、ずっと前から好きでした。もう高校生にもなって、会える機会が減ってしまったけど…」

俺の胸の鼓動が高鳴る。

「でもこの思いはまだ消えていません。先輩が忘れる前に、伝えたいと思って、書きました。お返事ください。お願いします。…」

な…なん…だと…?

「俺…にも…ついに…」

言葉が出てこなかった。

「聖弥さん!良かったですね!大人への第一歩ですよ!…あ。」

美輪の感嘆の声の後。気のせいだろうか、とても小さく絶望の低い声が聞こえた気がする。

俺は気になって聞いてみた。

「美輪、さっき最後になんか言った?」

「え…っと…。いいえ?」

「嘘ついてないよな?」

「…」

「ホントなんだな?」

「…あの…」

「何?」

「とても申し上げにくいのですが…」

「良いよ、なんでも言って。」

「この手紙…。」

「ん?」

「聖弥さん宛てではないようです…。」

「へ?」

俺はもう一度手紙に目を移す。

…一番最後の行。

「桃山 海先輩へ。 月山 梨乃より。」

俺の頭の中を『プギャー』という言葉が走り回る。

「何か…すいません…。」

「いや、いいんだよ。お前のせいじゃないし。」







————————俺の人生、最高。





—————最高に




———————————鬼畜だよ。


















終わった終わった! カルピスからコーラへと寝返りしました。

 さらにカロリーメイトも食ってます。
俺はチーズ派です。 チーズ万歳。

 完全太りますよね。
でも太らないんだこれが。 俺、痩せてるから。
  小1のころ19キロだよ?
…ざまぁみろ。←何この闘争心。誰に対して燃やしてんのやら。

 えと、オリキャラまたまた使用。
たくさん応募来たんで、この際全部使わせていただきます。

紅月 輪廻様、ありがとうございました!

例のオリキャラ→>>61