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- 消費期限1年の恋-余命宣告少女-【目指せ入賞!投票お願い】 ( No.106 )
- 日時: 2013/07/30 13:22
- 名前: 乃愛 (ID: qyuIaVem)
「安道 彩音..?」
小さく、呟く空。
「え....?」
「あれ....覚えてない??昔、入院してた時に...」
「あ.....」
思い出した。あれは、余命宣告をされた次の日。
昼間なのに、暗い暗い暗い病室の中で
泣いていたんだ。
苦しくて、苦しくて
もう耐えきれなくて叫んだ。
『しね!!』
ガチャン..バリン...!!!!
皿や、コップを割った。
その割れた、かけらを手に持ち
手首に当てた。
そしたら、後ろで声がした
「やめろ...!」
私の、コトバよりはるかに大きい声が
病室中に響いた。
「何やってるんだよ...」
「は..はあ..あんたには関係ないでしょ?」
「だからって、そんなコトするのかよ」
「うるさい..黙れ!お前なんか..何も知らないくせに」
もう一度、かけらを手に当てる
グイッッ
男の子は、そのかけらをぎゅっとつかんだ
血が出てる
「知ってるよ..いつも、廊下に出ると笑顔で看護婦と離してる姿..
お前の名前も知ってるよ..彩音が..どういう病気なのかも知ってるよ....」
「え....」
「余命宣告されたからって、そんな事していいのかよ...
まだ、生きられるんだろ??まだ、呼吸ができるんだろ??
それが..出来なくなるまで一生懸命生きろよ..!!」
「っっ...」
大量の涙が出てる
「俺の名前は..綾瀬 空よろしく」
「.....ぅん」
その数日後
空は、退院をした。
その時は、会いたくてたまらなかったけど
日に日に忘れて行ったんだ。君の事を。
そして、今
幼い記憶と共に 君ととの記憶も思い出す。
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