コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 消費期限1年の恋-余命宣告少女-【3日で参照50!】 ( No.30 )
- 日時: 2013/07/12 20:13
- 名前: 乃愛 (ID: qyuIaVem)
放課後。
あの顔が今も私の前にくっついている。
なんで、透馬君の話をするとすぐ逃げるの——
「彩音ちゃん!!」
この声は...
透馬君!!
「え?何?」
「これ!クラス全員の名前かけだって」
「あ!分かった!」
「俺、男子の方書くから..放課後残ってやれだって!」
「そうなんだ!!」
「うん..じゃあ教室行こう」
ん、ん、ん、、これはまさか...
二人きりいいい?!?!?
——...
ドキンドキン..
「あ〜男子多いな〜」
「本当だよね...」
透馬君..会話してくれるけど
すぐ終わっちゃう...
緊張しちゃだめ!...
会話作らなきゃ..
「ん?彩音ちゃん顔色悪いよ??」
「え!!そうかな...」
「うん...熱あるかな..」
ピトッ...
透馬君の冷たい手が私のオデコに当たる
「あ、顔赤いよ..保健室いく??」
「あ、、、これちがっ!!暑いからだよぉ!!」
「そうか、ならよかった」
にっこり笑ってる。
ああ、本当にかっこいい
———死ぬ前に
恋ができて良かった———
「それにしても、病気ってどういうの??」
「あー...私昔から心臓が弱くて...余命宣ッ!」
はっ!!としてしまった。
これは、麻優しか言ってないコト...
「余命宣告...?」
透馬君が呟いた
下を向きながら私は、コクンとうなずく
「...あ..私いつ死ぬか分からないの
だから..今から1分後かもしれないし、2分後かもしれない」
「え?」
「で、でも私、すごく幸せなの
だから、いつ死んでも——」
切なそうに笑う...
「そんな...事言うなよ!!
いつ死んでもなんて言うなよ!!」
ビク
「え...」
「あ...ごめん..でも死ぬなんて言うな..
今幸せかもしれない..けど!!これから、もっともっと幸せがあるから!
それ、見つけていこうよ!!」
「・・・・」
ああ・・・本当に王子様みたい。
顔もよく、頭もよく、おまけに性格もいい。
「あ...そうだよね!!ありがと..!!」
「よかった、笑ってくれた」
なんだろう..このキモチ
ずっと、曇ってた心が一瞬で晴れた気がした。