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消費期限1年の恋-余命宣告少女-【参照100】 ( No.49 )
日時: 2013/07/17 20:42
名前: 乃愛 (ID: qyuIaVem)



プルルルルルルル
プルルルルルルル

ガチャ
「もしもし、彩音?」
「あ、麻優ちゃん!!私..決めたよ」

「え」
「明日の放課後教室で..透馬と一緒にいて..」

「ちょ、彩音!!??」
ピッ


私...透馬が好き..
大好き..

だから——ごめんなさい




———次の日

「おはよう透馬」
「あ、彩音大丈夫か?」

「うん..全然平気..でね今日の放課後麻優ちゃんと一緒に
教室にいて..」


「え?」

「私、決めたんだ」

それだけ、伝えると彩音はその場を去った。

それから、放課後まで、一言もしゃべらずに。


———放課後


安道彩音 佐藤麻優 田崎透馬の3人がそろった。

揃った理由は1つ


「どっちかが、彩音と一緒に居られるという」コト


「あ..あのね..私、色々考えたんだ..あのコト..で」
「うん...」


クルッと向き、透馬の方をみる


「私は..透馬君のコトが大好き!!もちろん、一目ぼれです
あの..机の落書きとか一緒に消してくれた..
恋をした事がない私にとって、初めての恋です!」


「......」
透馬は、黙って聞く。

そして、反対の、麻優の方をみる

「で..麻優ちゃんは..私、小さい時からずぅっと虐められてて..
自分は後回しで、私の事をいつでも助けてくれて..
だから、だから...」

少し間があき、彩音が口を開く。

「ごめんなさい!!」



“ごめんなさい”

        私は、あの人に言った。