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消費期限1年の恋-余命宣告少女-【目指せ入賞!投票お願い】 ( No.78 )
日時: 2013/07/22 21:04
名前: 乃愛 (ID: qyuIaVem)

キーンコーンカーンコーン

放課後——...

プルルル♪
「透馬、電話なってるよ」

「ん、あ、ありがと」

ピッ
「もしもし、由莉??え、熱??大丈夫か??
おばさんいる??」

由莉、そういえば聞いたことがある名前だ。

ピッ
「由莉って誰??」
「ああ、俺の妹...ごめん彩音、由莉が熱出しちゃったみたいだから
先帰るわ」

「あ、私も行く!!」





「ただいま〜〜」
シ...ン

あ..なんかもっとにぎやかかと思ってたけど...

「由莉大丈夫か??」
「お..兄ちゃん....」

「わあ可愛い...何歳??」
「由莉は...4歳だっけなぁ」

「おかえり、透馬君」

「おばさん...」

真っ赤な口紅つけて、高そうなスーツを来た、
おばさんが2階から降りてきた

「あれ??お客さん?いらっしゃい。私、これからお友達とお食事会なの。悪いけど透馬君、自分でご飯作って自分で食べてね」

「うん..行ってらっしゃい」

シ...ン
また沈黙だ

「はぁ...」
透馬が、ため息をつく

「透馬..お母さんは??」

「......両親いない..あのおばさんは親戚の人」

初耳だ。両親がいないっていうのが。

「お兄ちゃん...寒い」

「透馬、私夕飯作るから..由莉ちゃんの面倒見てて?」

「ホントか?ありがと」

「キッチン借りるね」


ピピピピピピッ
体温計らしき音が鳴った

「由莉熱は??」
「さんじゅーきゅーてんなな」
「39.7!??」

「透馬...やばくない??」
「うん....明日病院連れて行こう」

———

「出来たよ...!!由莉ちゃんはおかゆで、透馬はカレー...」

スースースー
小さな寝息が聞こえる
「あ..由莉ちゃん寝ちゃった
...透馬、先食べていいよ」

「うん、いただきます」

ドキンドキンドキン
私、めったに料理しないし..お口に合うかな...

「うわあ!!おいしい!!」
「ホント!?」

「さすが、未来のお嫁さんだな!!」
「/////」

やめてよ...私..お嫁さんになる前に時が止まっちゃうかもしれないんだから...

そう言われると胸が苦しいけど
               なんだか、嬉しかった