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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 子羊さんとシェアハウス〜獣君の甘いこと〜【9/22更新】 ( No.129 )
- 日時: 2013/09/24 20:50
- 名前: 朔良 ◆oqxZavNTdI (ID: 2IhC5/Vi)
企画番外編
「いやーこれだけ泳げないと、海に沈めたくなってくるね!」
「……笑顔でそんなこと言わないで下さい、皓雨君」
なんでこんなに笑顔で言えるのだろう、と疑問になりながら言う。
「え、わっ!」
私は動揺して、身体を後方に倒してしまった。
その瞬間、誰かに受け止められる。
「——なにやってんの?」
祐夜さんだった。
「ご、ごめんなさい……」
なんか、水の中だと妙に、肌と肌の感触が変で嫌だ。そう思っているのを読みとられたのか、祐夜さんは私の身体を密着させる。
「……今、何考えてたの?」
私が黙ると、からかうように祐夜さんは続ける。
「俺には言えないようなこと……かな?」
我慢できなくなって、無理やり身体を離す。
「か、からかわないで下さいっ!」
「はいはい」
そう言ってるのに、すでに笑っている……鬼畜だ……!
「……蛍さんて泳ぎうまいんですね」
「当たり前だろ。お前と比べんな」
反論できなかった。
「まあ、お前が溺れたら、俺が助けてやるし、別に泳げなくてもいいけど」
「……蛍ってさらりと少女漫画のヒーローみたいなこと言うよね」
真顔でそんなことをいう皓雨君に笑ってしまった。
「……かき氷食べたいんだけど」
「あー行くか!」
「そろそろ休憩したいし」
さっさと海を上がる4人に向けて、私は声をかけた。
「なんか、私一生泳げなくてもいい気がしてきました」
「だって、こんなに楽しい時間が過ごせるんですもん」
夏の日を浴びる中、私達はかき氷を頬張った。
完
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