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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 子羊さんとシェアハウス〜獣君の甘いこと〜【更新(7/17)】 ( No.34 )
- 日時: 2013/07/17 20:49
- 名前: 朔良 (ID: 2IhC5/Vi)
第2章 子羊さんと蛍君です。
私は自分の教室の窓から向かいの男子校の方を見つめた。
少しでも距離を縮めないと……。
そう思っていた時、先生に名前を呼ばれた。
「ああ、悪いな藤咲」
「いえ……それで、ご用事ですか?」
「夏休み後、合同祭があるだろう? それの企画を会長であるお前にやってほしくてな……」
もう、そんな季節か。
合同祭とは、私が通う女子高と向かいにある男子校が合同で開催する文化祭のことである。
「毎年、生徒会執行部が中心となってやるんだ」
「分かりました……夏休み中も、ですか?」
「ああ、出来れば頼む」
申し訳なさそうに担当の先生が言う。私は軽く頷いた。
色々と重なってしまった。
放課後、私は男子校の校門前で待った。もちろん、蛍さんと祐夜さんを、だ。
その時、蛍さんが歩いてくるのが見えた。
「蛍さん」
「げっ、何でお前がここにいるんだよ!」
いくらなんでも「げっ」はないだろう。
「聞きましたよ? 生徒会執行部なんですよね? じゃあ、合同祭について……」
私は思い切り嫌そうな顔をする蛍さんを連れてお気に入りのカフェ「モノクロード」へと歩きはじめた。
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