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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 君の隣 ( No.11 )
- 日時: 2013/07/15 23:24
- 名前: 音葉 (ID: myDpNyTl)
番外編
〜1、面白い彼女〜
「痛ってーーー…」
朝っぱらから誰かにど突かれた高木はぶつかってきた相手を見ると
女子であった、同じ高校の真新しい制服を着ていたので新入生だとわかった
さすがに、ほおって置くことができなかったので手を貸すことにした
そして注意をして学校へ向かった
教室につくと充がいた
「おはよ、ご機嫌だね。何かいいことあった?」
「いいことねー、あったらよかったけど…。」
「特にない。だけど、入学式で探したい奴ができた。」
ー絶対、朝ど突いてきた女子の名前探してやるー
入学式での呼名、探していた名前はすぐに見つかった
【谷口涼香】
慌てたように返事をした姿はまさしく今朝ど突いてきた女子だった
きっと寝ていたのだろう。高木は笑いをこらえ心の中で
「どんだけ、面白い女なんだ」
呟いた
もう一度面と向かって話がしたい、どんな反応をしてくれるのだろう
そう考えていた
すると、そのチャンスは早くもやってきたのだ
ハンカチを落としたのに気づかず帰ってしまっている
高木は何度も呼びかけたが気づかない
しょうがなく走り、叫んだ
「谷口涼香!」
入学式で見つけた名前を
呼ばれた本人は驚き、すぐに焦り謝ってきた
そんな姿に高木はつい吹きだした
また心の中で
「やっぱり、面白い。いろんな表情をして。名前を見つけてよかった
もう一度話せてよかった。」
「笑いすぎです。」
そう突っ込まれ我に返った
また、話せるようにと思い少しでも接点を残せるようにと
「これからよろしく、谷口さん。」
一応、手を出してみた。握手はしてくれないだろうと思いながらも
「よろしくです。高木部長。」
そう言い握手をしてくれた、思っていたこととは違っていたため
驚きを隠すために
笑顔で返したのだった
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