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Re: 君の隣 ( No.19 )
日時: 2013/09/04 23:35
名前: 音葉 (ID: myDpNyTl)

涼香は高木が言っていることが理解できなかった
涼香の【少し偏った】運動音痴は同じ中学校の人なら知っている
中学の先輩や顧問の先生すら涼香のバレーを見て最初は教えてくれたが
途中で投げ出されてしまった、必ず

「自分が思うように、やるといいよ。」

嫌味などまったく含まれていない、同情の言葉を残していくのだった

「え?だ、大丈夫です!自分で練習して何とかします…。」
まったく自信はないという訳ではない、きっと上手くなるであろうという1,2%の可能性を信じているだけだった

「谷口1人で練習して上手くなるとは思えない、中学から続けてきたなら3年間練習してそれなら、俺が教えてやった方が早く上手なる。」
「俺も高木部長に賛成!中学の時俺が教えても無理だったんだから、教えてもらった方がいいと思う。」

2人の言ったことをよく考えると、まるで自分が教えれば誰でも上手くなるとでも言っているように聞こえる、どうやったらその自信が出てくるのだと内心ため息をついていた。

「な、俺に任せろって。」

正直断りたい気持ちでいっぱいだった涼香だったが、こうまで言われてしまうと断れなくなり、とうとう涼香の中にいた先輩からの断ろうとする涼香がスッと消えた

「わかりました……、お願いします。で、でもお手柔らかにお願いしますよ。」

     涼香の願いはすぐさまに打ち消された

「ん?俺の教え方そんな優しくないと思うし、まあ、スパルタでもないから安心しな。」

一気に心配の波が押し寄せる中、朝の特訓が始まった。