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Re: 君の隣 ( No.22 )
日時: 2013/08/05 08:10
名前: 音葉 (ID: rd7NbV2E)

放課後になり、一年生は昨日と同じメニューをすることになった。
涼香は少し不安を感じていた。なぜならば今朝特訓をしてくれた、いや半ば強制的に教えてくれた高木とまるで楽しんでる様に見ている2人のそれぞれ異なる視線に、涼香自身なぜ練習で緊張しているのかわからないが、緊張のせいで2人の前でまた派手にボールを何処かへ飛ばしてしまったらどうしよう
そんな考えが涼香の頭の中を埋め尽くしていた.

意を決して練習を始めた。
ボールはいつもなら何処かへ飛んでしまうのだが、今日は真っ直ぐ真上に飛んだ。

「おおー!!」
周りから驚きと感嘆の声が上がった。
しかし、再び打ち上げようとすると、真上に飛ばず明後日の方へとボールは
飛んでいった。

「あーー……。」
やっぱりかと込めた言葉を残し、周りの人は自分の練習に集中し始めた。

チラっと朔也に目線を送ると爆笑している。
高木の方に送るとその表情は笑っているが、目だけが笑っていなかった。

明日はもっときびしくするからな。

涼香には、目でそう訴えていると思ったのだった。