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Re: 君の隣 【コメ・アド求め!お願いします!】 ( No.28 )
日時: 2013/09/29 21:14
名前: 音葉 (ID: myDpNyTl)


文化祭〜

朝練は変わらずあのメンバーで毎日騒がしく、楽しくやっていた。

月日は過ぎて、文化祭の時期となった。
各クラスごとのお店や出し物の準備が始まって、学校はすでに文化祭ムードとなっていた。

「涼香さん、生徒会室から暗幕借りてきてもらっていいかな?足りなかったみたいで…。」
「わかりました!」

「涼香、一人で大丈夫かよ?手伝ってやってもいいぞ。」
上から目線で声をかけたのは朔也だった。朔也にとっての心配だったが、涼香には理解されず、
「大丈夫です!それに朔也は今から吸血鬼の服の採寸でしょ、いきなりいなくなったら衣装担当に迷惑かかるじゃん!」
そう言い残し教室を出て行った。

本当のところは誰かに手伝ってほしかったが、奈美と実は猫娘の衣装の採寸をしていたし、クラスのみんなも自分の仕事が忙しく頼める状況ではなかった。

「暗幕3枚貸してください。」
「持ってくるので、紙にクラスと枚数書いといてください。」

書き終わるとちょうど暗幕を持ってきてくれた。
「すこし重いけど、大丈夫?」
「なんとか…大丈夫です。」

持ってみると、以外にも重く前方の視界と足元のが暗幕によってほとんど失われていた。そのせいで廊下をフラフラと歩いていると、足元の近くにあった看板の端に足が引っ掛かり涼香の体が前に傾いた。

「あっ!」

転ぶと思った涼香だったが、誰かに前から支えられていた。暗幕のせいで顔が見えず誰だかはすぐにはわからなかった。

「おい、大丈夫か?」
その声を聞き涼香はすぐに支えてくれてる人物がわかった。
「すみません、高木部長。前が見えなくて…。」
目の前にあった暗幕がふと無くなった。開けた視界を見ると2枚の暗幕を高木が抱えていた。

「あ、1人で大丈夫です。支えてくれてありがとうございます。」
受け取ろうとすると、高木はそれを拒否した。
「廊下をフラフラ歩いてるのをほっとけないし、周りから見ると全然大丈夫に見えない。」
「でも、高木部長に迷惑かけちゃいますし…。」
「いいんだよ。あと高木部長じゃなくて高木先輩にしてくれると嬉しいかも。じつは部長って言われるの苦手なんだよね、朔也にも言ったけど…頼む。」
「わかりました。高木…先輩、暗幕手伝ってもらっていいですか?」
「良いって言ってるだろ、ほら行くぞ。」

1階の生徒会室から4階の1Cへと向かって行った。