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Re: 君の隣 【コメ・アド求め!お願いします!】 ( No.32 )
日時: 2013/10/19 23:40
名前: 音葉 (ID: bTHq/plJ)

その後文化祭の準備は順調に進んでいった。

待ちに待った文化祭、初日目。
朝から地域の人や他校の生徒、必死にお店を運営する生徒などで賑わっていた。1Cのお店も朝から人でお店が込み合っていたので、涼香たちはその時間帯にシフトが入っていたのでとても忙しかった。

「4名入りまーす!」

猫娘役の奈美の声が部屋に響いた。
1Cのお化け屋敷は、猫娘が途中まで案内し猫娘がいなくなったそこからはさまざまなテーマの部屋を回っていくというコンセプトとなっている。涼香のいる部屋は「雪女の家」というテーマであった。
「雪女の家」ということで部屋はほとんど真冬の外の気温並みに冷えていた、そのことについて事前に委員長から注意を受けていた。

「当日、部屋の温度は最高でも10度にしたいから、風邪ひかないようにカイロとか用意しといた方がいいかも。」

と言われた通りたくさんカイロを持ってきた涼香だったが、予想外の寒さに涼香は少し凍えていた。
お客が来たときは必死に役を作り何とか保っていたが、お客がいなくなったとたん裏方へ逃げるように向かい暖を取るの繰り返しであった。
「雪女の家」の部屋にはどこから調達したのか、ドアをあけっぱなしの冷凍庫、扇風機、氷が大量に設置されてあった。それらのおかげで部屋の温度は大体均等に保たれていた。

お昼前になりお客も引け、裏方の人たちもお昼休憩に行ってしまった。
ようやくシフトが終わると喜んだつかの間、突然奈美の声が響いた。
少し華やいだ声も聞こえたが、そのまま流した。流したというより、必死に寒さにこらえていたので聞こえていなかったのかもしれない。

「ここから先は、お2人で行ってもらいます。最初の部屋は「雪女の家」です。」

「うわー本当に寒いな…。」
「よく涼香ちゃんは居れるね…。」
カーテンをくぐって2人は入ってきた。