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Re: 君の隣 【オリキャラ募集中】 ( No.40 )
日時: 2014/02/17 01:33
名前: 音葉 (ID: CE4YyNoS)

「せ、先輩!?いきなり何言ってるんですか!?」

思いがけない出来事がいくつも重なり、涼香の脳内の動きが停止寸前までに陥っていった。
もちろんコーヒーを吹かないことには成功し、手の中にあったコーヒーのカップも落とすことは無かった。

「いや……、改めてお前のコーヒー飲んでる姿を見て、その……なんだつい思ってることが口に出て……。」
「褒めてくれた……?ってとってもいいんですか?」
「それ以外に何があるんだっての。俺が珍しくお4前を褒めてやったんだからな!」
「そうですか……ありがとうございます。」

褒めてもらえたという嬉しさで満面の笑みで返した涼香の顔を見て、高木は直ぐにそっぽを向いてしまった。自分が今の会話までにどれだけすごい言葉を吐いていたのかに気づき、赤く染まっていた頬がいつの間にか耳まで赤く染まっていた。

そんな高木を見た涼香は、あえず指摘せず高木には気づかれないように小さく笑った。

「お前、シフトは何時までになってるんだ?」
「あ、もう終わりです。お昼休憩で交代になるんです。」
「そうか、俺たちは午後からシフトで今お昼休憩でいろいろ回ってたんだが……このあとあの猫娘2人と朔也と充も一緒に昼ごはんでも食べがてら少し回らねえか?」
「いいですね!じゃあ少し待っててください、着替えてきますから。」

裏方へと着物から制服へと着替えに向かおうとした涼香の肩を高木がつかんで行くのを制した。
涼香は疑問を浮かべながらも、振り向くと高木の顔には意地の悪い表情が表れていた。

「交代する相手用の着物って別にあるのか?」
「ありますけど?」

深まる疑問に首をかしげながらも涼香は答えた。

「なら、着替えてたら時間がもったいねえだろ。そのまま行くぞ!」

涼香を逃がすまいと手首をつかみそのまま出口へと向かって行った。

「そんなー!恥ずかしいですよ!」
涼香の嘆きは高木には届かず、手首をつかまれそのまま引きずられるように連れて行かれたのだった。