PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 君の隣 【オリキャラ募集中】 ( No.51 )
- 日時: 2014/03/28 09:32
- 名前: 音葉 (ID: PyqyMePO)
人で溢れかえって賑わっていた廊下も静まりかえっていた。
無事に文化祭が終えたことを告げていた。
片付けの終わった教室で涼香は写真を見ていた。
例の執事喫茶で高木と撮った写真である。
「何にやけてるんだよ涼香。」
「に、にやけてなんかないし!」
にやけてはいなかったが、口角が少し上がり笑みが浮かんでいた。
「ま、からかうのはこれまでにして。」
「からかわないでよ!!」
「りょーちゃん落ち着いて。」
実は涼香の肩に手を置いてなだめていた。
「この後って後夜祭でフォークダンスやら何かするんでしょ?」
「うん、奈美は相手とか決めたの?」
「決まってるわけ無いじゃん、そういう涼香はどうなんだよ。」
「もちろん、いないよ。」
涼香の返答をきき奈美はやっぱりかと言うように大きくため息を1つついた。
「ねぇ、そのことなんだけど......。」
何かを躊躇っていた実は意を決したように奈美と涼香に話始めた。
「あのね、どうしても誘いたい人がいるから......後夜祭の少し前から別行動してもいい?......本当は文化祭の前に誘おうと思ったんだけど......。」
頬をほんのりと赤く染めて少しうつむき話す姿に涼香と奈美は実が何を言いたいのかを察した。
実はなんとしても村田を誘いたかったのだ。
今年で村田は最後の後夜祭になるので、今年のチャンスを見逃すと2度とチャンスはやって来なくなるからだ。
「うん、いいよ実。頑張ってね誘うの!」
「ありがと、りょーちゃん。」
「うちらは端っこでキャンプファイアの火でも見てるからな。」
「うん!」
教室の窓から外を見ると、グラウンドでは先生達がキャンプファイアの準備をしていた。空を見ると鮮やかな緋色に染まり遠くの方では暗くもうすぐ夜が来ることを告げていた。
そんな空を3人は見つめていた。
PR