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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 君の隣 【参照700突破感謝!オリキャラ募集中】 ( No.63 )
- 日時: 2014/07/24 23:02
- 名前: 音葉 (ID: IpkVD1bf)
「そろそろ下校時間になります。校内に残っている生徒は支度をして速やかに下校をしてください。」
チャイムではなく下校を告げる放送の声が涼香達の耳に届いた。
窓の外を見ると、空は茜色に染まっていた。
「いつの間にか6時の下校だね、帰る支度しよっか。」
「ほとんど教えてもらってたけど、充君のテスト勉強大丈夫?」
「大丈夫だよ。」
幼い子を言い聞かせるように実の頭に手をポンっと置いた。
うっすらと頬を染めはにかむ実。
また2人は世界に入り込んで、高木と涼香はおいてかれていた。
「おい、クーラー聞いてんのか!?」
「効いてますよ。だから朔也と奈美は寝てるんですよ。」
とこちらの2人も同じようなくだりをしていた。
「ほら、ささっと帰るぞ!村田も朔也起こせ!お前もそいつ起こせ!」
苛立ちが募ったのか、涼香と村田の頭を軽くはたいた。
「痛っ!わかってますよ!先輩が叩かなくてもちゃんと起こしますから。」
涼香は奈美を、村田は朔也の肩をゆすると2人は大きく伸びをして起きた。
「ふわぁーよく寝た……」
朔也の顔を見ると一斉に吹きだした。
1人だけ理解が出来ていなく、頭の上に?が浮かんでいた。
「な、なんで笑ってるんすか!?お前らは笑いすぎだ!」
「だってあんたの右頬にくっきりと……。」
奈美は最後まで言えず、お腹を抱え机に突っ伏していた。
そうなるのも無理はない、きっと寝ているときに左手首や甲に頬を押し付けて寝ていたのだろう。朔也がいつも身に着けている腕時計の盤面がくっきりと頬に刻まれていた。
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