コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 真実の妖精王国1 ( No.41 )
日時: 2014/03/08 20:04
名前: 夕衣 (ID: VI3Pf7.x)

05 警察の力

「じ…女王様……どうして…女王様ーーーっ!」
「カティラちゃん…」

あたしたちの目の前には、無惨な姿の女王様がいる。
一刻も早く、なんとかしなきゃ…

「絵梨ー!」

優斗の声がした。

「どこ行ってたの?」
「警察を呼びに、ロビーにいた。もうすぐ行くから、現場は動かすなって…」
「わかった」




「えっと…セントレー警察署のエリオスと言います。まだ新米です、よろしくお願いします」

か、かたいなこの人…

「では、現場を見せてください」
「あ、はい、ここです」

現場についた途端、エリオスさんからはさっきのたどたどしい様子が消え、目の色も変わった。

パシャ、パシャ、パシャ…

「鑑識さん、どうですか?」
「被害者名、サリー・セントレア。この国の女王。支持率80%と人気があったようです。遺体には、首全体にロープのようなあとがあります。女王様は悲鳴をあげられていたので、外部犯の可能性が高いですね」

すごーい。そんなことまでわかっちゃうんだ。

「でも、そうなると容疑者は数え切れません。しかし、幸いなことに、ここはお城です。逃げ出せばすぐに見つかってしまうというリスクがあります。つまり、犯人はまだお城の中にいるということですよ」
「じゃあ、お城の中を片っ端から探せばいいんですよね?」

うー、大変…

「実は、もう容疑者はリストアップされてるんですよ。」
「こんな短時間で!?」

エリオスさんたちが来てから、まだ数分しかたっていない。

「ふふ。僕たちは妖精ですからね。こんなの朝飯前です」

あ…忘れてた…

「それでは僕は、その4人の容疑者に事情聴取してきます」

そう言ってエリオスさんは去って行った。

「オレたちも追いかけるか?」
「もちろん!」