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Re: 真実の妖精王国1 ( No.51 )
日時: 2014/03/08 20:07
名前: 夕衣 (ID: VI3Pf7.x)

06 聞き込み開始

「というわけで、容疑者はその当時お城の中にいた4人にしぼられました」

エリオスさんはそう言って事情聴取をする部屋に入っていった。

「あっ…」
「大丈夫よ。彼の襟もとに超小型盗聴器を取り付けておいたから、事情聴取の様子はわかるわ」
「え、早っ!」
「ま、私たちは妖精だもの」

あ…忘れてた…(Part2)

「あ、聞こえるわ!」

なになに…


−−−−−−−−−
〜1人目〜
「えっと、では、お名前とアリバイを教えてください。」
「わ、私はサラ・レイズ。2時頃なら、自分の部屋で仮眠をとっていたの」
「それを証明するひとは?」
「2歳下のマーサ・カルトレンよ。嘘だと思うなら彼女に聞いてみれば?」

〜2人目〜
「僕はサンドラ・ヴァン。えっと…犯行時刻は何時頃ですか?」
「午後2時頃です」
「その頃なら…3階の掃除をしていました。誰かが見てるんじゃないですか?」
「わかりました。あとで確認します」

〜3人目〜
「私は、マーサ・カルトレン。アリバイって言われても…」
「ならもう一つ質問します。先ほどサラさんが『アリバイの証人はマーサ』とおっしゃっていたのですが、それは本当ですか?」
「え、ええ。あなたまさか、私たちを疑っているの?」
「いえ。念のためです。あなたもサラさんの部屋にいらっしゃったんですか?」
「そうよ。息抜きに編み物をしていたわ」

〜4人目〜
「俺の名前はアレク・ビット。アリバイは…ってそれいつ頃だよ?」
「午後2時頃です」
「ああ、その頃なら城に来た郵便をチェックしてたな」
「失礼ですが…内容は?」
「普通さ。知り合いからの引越し葉書だった」
「そうですか。ありがとうございました」





「終わったわね」
「うん…」

──この中に…殺人犯がいる…