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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 真実の妖精王国【第1章、解決】 ( No.120 )
- 日時: 2014/03/08 20:39
- 名前: 夕衣 (ID: VI3Pf7.x)
12 本当は
「…りっ、えりっ…」
ふにゃぁあ…
もうちょっと寝かせ…
「絵梨!」
バッ。
あたしはお母さんの声で目を覚ました。
目を覚ました…?
ここは、家。
目の前にいるのは、お母さん。
ということは…アレは、夢…?
そうだよね。この世にアリアちゃんたちみたいな妖精がいるわけないもの。
あー、あたしってバカだなー…
「何1人で喋ってんの?気持ち悪いわよ。ほら、早く着替えてご飯食べなさい。遅刻するわよー」
あなたはテレパシーが使えるんですか。
いや、あたしが知らないうちに声に出してただけだね、うん。
「テレパシーなんて使えないわよ」
それをテレパシーって言うんですよお母さん!
「…李衣は?」
「とっくに出たわよ」
ひどい…
そういう目を向け、あたしは、ご飯をかき込んだ。
そして、ちらっと時計を見…え?
「も、もうこんな時間!?」
「そうよ。だから言ったじゃない…」
時計の針は7時45分を差している。
あたしが起きてから今までだいたい10分だから…
お母さんがあたしを起こしたのは7時35分…
つまり、お母さんにも責任はある。
「…いってきます」
あたしはお母さんに冷たい視線を向け、家を出た。
Fin.
第3章へ続く
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