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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 真実の妖精王国【事件解決!】 ( No.127 )
- 日時: 2014/03/08 20:41
- 名前: 夕衣 (ID: VI3Pf7.x)
第2章【最悪で最高の誕生日】
01 はじまりは恋心
「みんな…お願いがあるんだ」
空を見上げても雲がひとつも見当たらない、とてもよく晴れた日。
僕──フェルは、1人の女の子を除いて知り合いを集めていた。
「なーに?」
ルルが僕に聞く。
顔が真っ赤になっていくのが分かる。
「あ、フェル顔真っ赤ー!」
「じ、実は…その…」
それを聞いた途端、みんなの目が見開いていく。
「「「こ、告白ぅ!?」」」
し、しぃーーっ!
慌てて人差し指を口に当て、みんなを止める。
「で?相手は?」
「……マータ」
そう。彼女こそが今この場にいない人だ。
そして、彼女は僕の幼なじみでもある。
「いいんじゃないか?あの子可愛いし」
ユウカが言った。
彼女は男っぽい話し方をする。
過去に何かあったみたいだけどね…
ま、今はそれは置いといて。
「どうしたらうまくいくと思う?」
自分で言っときながら自分で顔を赤くする…僕、きっと今真っ赤だよね。
「お花とかー、お菓子とかあげたら?」
そう言ったのはパププだ。
内容はとっても女の子らしいけど、パププは男の子である。
いや、彼が食いしん坊なのもあるけど。
常にペロペロキャンデイ装備してる不思議ちゃんでもある。
なんか女の子のユウカは男っぽいし、男の子のパププは女っぽい。
「じゃあ…僕に案があるよ」
彼はリレーク。
ようやく性別がまともな人が…
いけない。二人に怒られる…
「ん?なーに?」
僕はできるだけ思っている事を顔に出さず聞いた。
こういうときにポーカーフェイスがいいなって思う。
あ、リレークの話聞かなきゃ。
「うん。えっとね…」
それを聞いたみんなは大喜びし、僕を期待の目で見た。
僕はその意味がわかり、顔を炎のように真っ赤にした。
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