コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 真実の妖精王国【オリキャラ全員登場&質問募集中】 ( No.173 )
- 日時: 2014/03/08 19:51
- 名前: 夕衣 (ID: VI3Pf7.x)
07 仲間の想い(謎編最後)
[ルルside]
なんやかんやで打ち上げる文字も決まり、うちらは準備に取り掛かっていた。
「えーと…うちとクララで文字を作ったら、ヒューズが巻き上げて、レオンが固める…で良い?」
「ああ」
「うん」
「ええ」
見事に二文字に返事が揃う。
そのことに苦笑しながら、うちたちはそれぞれの仕事へとついた。
「じゃ、始めよっか」
うちは、そばにある湖に向かって魔法をかけた。
思い通りの文字が浮かび上がる。
「じゃあ、私が色をつけるね」
そして、クララの魔法によって文字に色がついた。あれ、確かクララは湖の妖精だったよね…?どうして色の魔法が使えるのかな。
「クララ…色の魔法も、使えるの?」
「私のお母さんは湖の妖精なんだけど、お父さんは色の妖精だから」
「へえ…」
長いこと一緒にいるうちでも知らなかったことだ。
なんか…親友なのに情けない。
「おーい、ルル、クララ!まだか?」
「ご、ごめーん!」
レオンに急かされ、うちらは慌てて準備の続きに取り掛かった。
[リレークside]
「ふう…」
ようやく5ヶ所全部にキャンディーを置くことができた。
乙女さん(パププ)は不満そうな顔をしているが、まあ気にしないことにしよう。
「ボクの…キャンディー…ボクの…キャンディー…ボクの…愛しのキャンディー!!!」
こ、こわっ。
いやー、恐るべしキャンディーの力。
3分後…
「そろそろ、わかるんじゃないか?」
「そうだね。じゃ、パププ!」
パププもよ・う・や・く元気を取り戻したようで、「わかったぁ」と言って立ち上がった。
パププが1ヶ所目に手をかざした。途端、辺りに緊張感が漂う。
「……」
特に何も起こらないが、彼にはわかっているらしい。
「ここは、ダメだ」
「そっか…次は?」
2ヶ所目に手をかざす。
「ダメ」
その後、3ヶ所目も4ヶ所目もダメとなり、いよいよ最後の候補となってしまった。
パププが、ゆっくりとそこに手をかざす。お願い…!
「……あ」
「な、何!?」
みんなが、パププの様子を覗き込む。
「いないよ、虫。それに……キラキラした、花の感触がある…」
「「「やったあぁぁっ!!」」」
僕たちは大喜びでハイタッチをした。ただし、ティリナは身長が足りずに届かなかったというのは言わなくてもわかるだろう。
「…よし、ティリナ!」
「へっ??」
いや、「へっ??」じゃなくて。
当のティリナは首をことんと傾け、かわいらしい仕草をしたあと手をぽんとたたいた。
「わかった!いのちがけさば「そんなわけあるか」えーーっ!」
やれやれ。ティリナの言う『いのちがけさばいばるげーむ』通称『いのげー』はその名の通りとんでもなく危険である。危険。もう一度、危険。よい子は真似しちゃダメ。
「じゃあ、なんだよー」
「お前、樹と話せるだろ。道を聞いて来い」
目をキラキラッと輝かせ、ティリナはそばの樹にかけて行った。なにやら話し込んでいるもよう。しかも、超楽しそうに。
「わかった、ありがとーう!みんな、スカーレットはね…」
「……よし。行こうか」
僕たちは、歩き出した。幻の花を求めて…
10分後…
「ここが…スカーレット…?」
すごい、きれい。これらの一言では表せない美しさ、輝かしさ。そこの真ん中で堂々と立っているのは、紛れもなく『メロディ・バイオレット』だ。
「きれいだね…」
「こんな花、見たことないよ…」
みんなで、感嘆の声を上げる。
僕は、それをそっと摘みあげ、持ってきた植木鉢にいれた。
「じゃあ、戻ろっか」
その時だった。
「リレーク!」
フェルの声。なんだろう…?
「ど、どうしたの?」
聞くと、フェルは涼しい顔でいった。
「もうすぐ、事件が解決される。ルルたちも、呼んできて」
♪後書き♪
今回の話、いかがでしたか?
そして、第二回推理Timeとなります!
今回の制限も2週間です。(11/11〜11/25)
こんな風にして送ってくださいね!↓
《犯人の名前》
《トリック》
《凶器》
では、お待ちしております!