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- Re: 真実の妖精王国【参照1000感謝!】 ( No.196 )
- 日時: 2014/03/06 21:27
- 名前: 夕衣 (ID: VI3Pf7.x)
第3章【裏切りは唐突に】
01 全く同じ夢!?
「おっはよー…」
「あ、おはよ、絵梨。って、大丈夫!?」
今朝の悪夢のせいで頭が痛い。そして正夢になりそうで怖い。
「実はね…」
バシィッ!
言おうとしたところで、バッグを叩かれた。こんなことをあたしに平気でする奴は1人しかいない。
「よ。お前、未陽と何話してんだ?」
「あんたには関係ないでしょこのKY野郎!」
優斗である。切りたくても切れない縁。頭と運動神経はいいのに別の意味でバカ。
「ちぇ。せっかく絵梨と話したいことがあったんだけどな…なあ翔太?」
「しょ、翔太君!いたの!?」
いやー気づかなかった。ごめん翔太君。当の彼はどうせ僕なんか…
と泣きそうになっている。そ、そういうわけじゃなくて!
「…なに?」
「ああ…実は、オレ、今朝…」
「………え?えええええ〜っ!?夢の中に、あたしたち3人が出てきて、殺人事件が…うっ」
優斗に口を塞がれる。苦しいってば。
「バカ。声デカイ」
「バカにバカって言われたくないんですけど?」
優斗はやれやれという風な顔をする。でも…これは聞き逃せないよね。
「なんなんだよ全く…」
「悪かったわね。実は、あたしも3人が出てきたのよ、今朝の夢に。それで、お城で殺人事件が起こったの」
そう。つまり、あたしと優斗は、“全く同じ夢”を見てしまったというわけだ。
あーもうやだ。やだやだやだ。なんでこいつなんかと…
「お前なぁ…いくら幼なじみだからってさ、夢に出てくんのはやめてくれよな…」
「あたしだってあんたに会いたくて毎晩夢見てるわけじゃないしぃー。誤解しないでくれる?」
優斗からぷんっと顔を背け、未陽の方を見る。彼女は翔太君と顔を見合わせていた。
「ご、ごめん!教室行こ!」
きんこんかんこーん…
そこへ、チャイムがちょうど鳴る。
あたしたちは、大急ぎで階段を駆け上がった。
♪後書き♪
はい、ぐだぐだ&短くてすみません!ほんとに!
あと、最初の方はコミカルにいきますが、7話くらいでいきなり暗くなるので覚悟しといてください笑