コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 真実の妖精王国【オリキャラ募集再開】 ( No.220 )
- 日時: 2014/02/14 15:34
- 名前: 夕衣 (ID: VI3Pf7.x)
06 What,where,why?
あたしたちは仕方なく、半ば呆れつつアリアちゃんたちを探し出すことを決めた。
「あの子たち、一体何がしたいんだろう……」
「さあな。でも、とにかく見つけ出さないとなんかヤバイ感じがする」
優斗の言う“ヤバイ感じ”というのはさっき言っていた胸騒ぎのうちに入るのだろうか。たしかに、ここまできたらあたしも何かあるとは感じている。
「確か、アリアちゃんにはGPSみたいなのがついてた気がする。それで探してみない?」
みんなはそういえばという顔をし、うなずいた。
「そうだね。じゃあ二手に別れよう。絵梨と優斗は……」
*
「あとどれくらい?」
「多分、700mくらい!」
あたしたちはポシェットに入っていた羽根を背中につけ、上空からアリアちゃんを探している。GPSがあって助かった。だけど……何のためにつけているのだろう。
向こうの状況を確認しようと、あたしはアリサちゃんを探している翔太君に電話をかけた。
ぴ…
がちゃ。
『はい、こちら翔太。…って絵梨か。そうだ、大変なんだ!』
「え?どうしたの?」
『ついさっき、……GPSの反応が消えたんだ。のこり200mくらいのところで』
「き、消えた!?」
あたしは思わず叫んでいた。どうしよう…もう手はない。
「絵梨、ちょっと地図見せてくれ」
「え、いいけど…」
手首のバンドを外し、落とさないように慎重に優斗に手渡す。その時手と手が触れ合って、不覚にもどきっとしてしまった。あたしったらこんな時に何考えてんのよ…もう。別に優斗のことなんてなんとも思ってないし。
「……ダメだ」
「え?」
「こっちも、反応がなくなってる。ほら」
優斗はあたしに地図を見せてくれた。確かに、先程まで点滅していた光がなくなっている。あたしは急いで翔太君に知らせた。
「翔太君、こっちもダメみたい!」
『なっ……ということはあとは自力で探すしかないな』
結局、そういうことね……
でも、だとしたらなんでアリサちゃんはあたしに携帯を渡したのだろうか。ただ見つけるためだけではなさそうだけど……
すると、電話口から翔太君の声が聞こえてきた。
『じゃあ、ここも二手に別れよう。トロワ川を境界に周辺を探して!』
「わかった!」
もう、ただごとではない。アリサちゃんの真の目的は何なのか。それは、未だ森の奥深くに眠っている──
♪後書き♪
Happy Valentine!←多分スペル違う
……えー、お久しぶりです。
しばらく更新してなくてすみません。短くてすみません。
テスト近いもので…。・°°・(>_<)・°°・。←言い訳
これからもよろしくお願いします!