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Re: 【コメ募集中!】君と進む未来なら【共通編 】 ( No.80 )
日時: 2013/12/01 16:43
名前: 瑞咲 ◆7xuwBG6R9k (ID: qZbNjnvV)

   【第三十一話】



 翌日になっても、私の心は晴れなかった。

「あら、サヨちゃん寝不足気味?」
 昼食の後片付けをしていた遥姉さんが、心配そうに私の顔を覗きこんだ。

「うん…。考え事していたら眠れなくて…」
「考え事?悩みでもあるの?」
 考えていたのは、勿論彼らのことだ。

 遥姉さんに相談してみようかな。
 そう思いついた私は、思い切って遥姉さんに言った。

「最近、皆の様子が変なの」
「へぇ…。そう言われてみれば、この前の旭君、少し変だったよね」
 私は頷いた。

「そうそう。圭太はおとなしくて、旭はよそよそしい、
 凌輔はハッスルしすぎていて、智晴は意味深なこと言うの」
(あと、敵とは思えない史人さんのことも)
 心の中で、そう付け足した。

「ふむふむ…」
 遥姉さんは軽く頷くと、こう言った。

「そっかぁ…まぁまだ皆思春期だもの。きっと成長に伴う心の変化じゃない?」

「なるほど…」
 私が納得していると、遥姉さんは付け足した。

「でも…私もあの四人のこと、心配だわ。
 だから、サヨちゃんがカバーしてあげてね。
 厳しいなら私や純平も協力するから、迷わず言って」
 私がカバーする、かぁ。
「…うん」
 私は頷いた。



 自室に移動し、考える。

 そうだ、遥姉さんの言う通りだ。私が何とかしないと駄目だ。
 でも、五人も構うのは無理だ。

 ここは一人に絞らないと。
 他は周りの祈祷師にカバーしてもらおう。

 そうと決まれば、その一人を選ばないと。
 私は改めて考える。


 何か考えているのか、元気がなくおとなしい圭太。

 よそよそしくて私を避けているように感じる旭。

 ひたすら悪霊を見つけては無茶しながら祈祷している凌輔。

 常に私を気にかけてくれる智晴。

 まだまだ謎だらけな史人さん。


 私も皆が心配だ。
 本当は全員に構いたい。でも…

「私が一番気になるのは…」