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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 禁断果実〜兄弟恋愛〜2【7/27更新しました!】 ( No.11 )
- 日時: 2013/07/29 16:31
- 名前: ミム (ID: r1bonIQR)
3話
私は急いで教室に向かって走った。
ドアの前には心配そうにキョロキョロしている鈴が居た。
「千歳っ!!」
「鈴…」
鈴は私の所に少し涙目で来てくれた。
鈴、ありがとう…
私も思わず泣きそうになってしまった。
放課後家に帰るとそこにはお母さんが椅子に座って待っていた。
「ただいまー!」
「あっ、千歳!時間通りに帰ってきてくれてありがとう。」
「ううんっ、それより話って何?」
お母さんは深刻そうな顔をすると椅子から立った。
「実はね、結婚することにしたの。」
えっ…
結婚?
私の家は私が3歳の頃に離婚していた。
だけどそんな幼い私は何も覚えていなかった。
だから———
「よかったね!」
素直に受け入れられたんだ。
「千歳…ありがとうっ…」
お母さん…
今まで1人で私を育ててきてくれたもんね。
本当にありがとう。
これからはその人といっぱい愛し合って幸せになってね…
「で、その人はいつ来るの?」
「そ、それがねっ、千歳に2つ上の兄弟が出来るのよ。」
兄妹!?
やったぁ!
お姉ちゃんかな?
それともお兄ちゃんかな?
優しい人だったらいいなぁ。
「私嬉しいよ。だからお母さんは安心してね。」
「うん。実はねその結婚相手はね貴方の本当のお父さんなの。」
本当のお父さん…?
て言う事は3歳の時に離婚したのにもう一回結婚するって事?
「そっか、よかったよかった!私ずっとお父さんに会いたいと思ってたんだぁ。後その兄弟ともさっ…!覚えて無いから…」
こんなの嘘だよ…
私は顔も声も覚えていないお父さんにいつも腹が立ってたんだから。
お母さんにこんな大変な思いをさせて———
「私ちょっと外出てくるね!」
「あっ、ちょっ千歳!?」
私は外に飛び出すと公園に向かった。
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