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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 禁断果実〜兄弟恋愛〜2 ( No.113 )
- 日時: 2013/11/04 22:09
- 名前: ミム (ID: MbtYH2rf)
紫さんが出ていった後私達は不思議な雰囲気に包まれた。
お互い何も喋らない。
気まずいなぁ…
私がこう思うには二つ理由があった。
一つは翔さんに告白された事。
二つはやっぱり紫さんとの事。
紫さん、綺麗だし、スタイル良いし、性格良さそうだし、頭も———
考えるたび胸が苦しくなっていく。
分かってる。
紫さんと亮が何もない事くらいは…
だけど怖いの。
もしかしたら亮が紫さんのことを好きになるかもしれない…
それにお似合いだったし…
「なぁ」
「!?」
亮が口を開いた。
いきなりの事で私は動揺してしまう。
「さっきから複雑そうな顔してるけど何かあったのか?」
「ううん…別に…」
そうだよ。
言えない。
だってこれは嫉妬だから。
紫さんに対する私の中の嫉妬。
ホント私醜いなぁ…
「あのさ石川とは何も無いから。」
「うん。」
私は一言そう言うと自分の部屋に戻った。
今日も色々な事があった。
「ふぅー」
部屋のスペースに立つと小さく深呼吸をした。
そして近くにあった鏡を見てみる。
「私、頑張れ…」
鏡の中の自分に笑って言ってみる。
うん、きっと大丈夫。
自分さえしっかりしていれば…
きっと…
31話 完
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