PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 禁断果実〜兄弟恋愛〜2【11/27更新】 ( No.119 )
- 日時: 2013/12/07 15:40
- 名前: ミム (ID: MbtYH2rf)
「桜子…?」
急に怒鳴った桜子に驚く。
女子達は桜子を睨みつけるとその場を去った。
きっと敵に回すような相手ではないのだと思ったのだろう。
何と言っても桜子の家庭は大金持ちなのだから。
桜子は俺の方を向くと何事も無かったかのようにニコッと笑った。
「さ、帰ろっ!」
「うん…」
「翔?」
「あのさ、ああいうの止めた方が良いよ。」
「どうして?」
目つきがガラッと変わった。
その瞬間俺の体もひんやりとするのが分かった。
「あれじゃあ友達も減るぞ。」
なぜか俺は冗談ぽく、笑いながら言ってた。
まるで愛想を尽かしているみたいに…
「別にいいもんっ。私には翔がいるんだから。」
俺の腕に細い手を絡ませる。
「翔は不満なの?」
「え?」
「私じゃ不満…?」
「ううん、俺は幸せ者だよ。こんな可愛い子に好かれて…」
「じゃあ付き合う?」
「!?」
一番望んでいて、一番聞きたくなかった言葉が俺の頭を混乱させた。
「駄目………?」
上目遣いで見る。
普通の男ならおちているだろう。
でも俺は————
「うーん、それとは違う気がする。」
もう桜子の事は好きじゃなくなっていた。
変わったんだよ。
俺の好きな桜子はさっきみたいな事もしない。
だから———
「………………ち…がう……?」
明らかに低い声。
「確かに俺は桜子の事が好きだけど、それは「止めて!!!!!!!」
「っ………!」
「もう聞きたくない!!」
そのまま立つと近くの階段まで行き見下ろした。
何をするんだ?
「ねぇ、ここから落ちたら死ぬかな?」
「さ、さくら…こ?」
「じゃあね翔。」
PR