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Re: 禁断果実〜兄弟恋愛〜2 ( No.14 )
日時: 2013/07/31 19:35
名前: ミム (ID: r1bonIQR)

「はぁはぁはぁ———」


勢いで家を出てきちゃったけど、なんか帰りにくくなっちゃったなぁ…

私は近くにあった丸太の椅子に座ると俯いた。

それにしてもどうしよう…
どんどん空が暗くなっていくよ。


———トントン


誰かから肩をトントンとされた。

私は後ろを向くとそこには5人組の男の人がいた。


「ラッキー!やっぱり俺の勘は冴えるねぇー」

「うわっ、マジ可愛えー!」

「おいおい怖がってるだろ?」

「お前良い男の振りすんなよー!どうせヤっちゃうんだろ?」


えっ?
いきなりの事で状況が上手く理解できないよ。

するといきなり男の人たちに腕を引っ張られるとどこかに連れて行かれそうになった。


「えっ…!?やめてくださいっ!」

「うひょー!怒る姿も可愛いねー」

「やだっ———」


誰か助けて!


———バンッ


その時いきなり目の前に亮先輩が現れた。

えっ…

亮先輩は男の人を殴ると私の腕を引っ張り「行くぞ!」と叫んだ。
私はそれと同時に一緒にとにかく走った。


「はぁはぁはぁ———」


二人の息が重なる。

亮先輩の方を見てみると目があった。


「あっ…」


思わず声が漏れてしまう。

今日は2度も助けてもらったのだから…

先輩はまたそのまま立ち去ろうとすると私は今日と同じようにお礼を言いそのまま別れた———はずだった…

「はずだった」っていうのはどうもさっきから行き先がずっと同じなのだ。

私は目の前を歩く亮先輩をチラチラ見ながら行くと到着した場所はなんと私の家だった。

どういうこと?
もしかして———


「あら二人一緒に来たのね!」


お母さんは少しホッとしたような顔で言うと「貴方達はもう知ってるの?」と聞いてきた。


「お母さんどういう事?」

「あらもう一緒に来てるから知ってると思ったわ。兄妹って言うのは千歳の隣にいる亮君よ。」


え、なんだそうだったのか…ってええええーーーーー!!


3話 完